85話「キライだから」
前回のお話はこちらから!
大喜はユメカと歯医者で遭遇。気まずい時間が流れます。気を紛らわそうとテレビをつけようとする大喜ですが、勝手に触らないで下さいと止められる始末。冷たい対応をされます。診断の結果何度か通うことになり、憂鬱になる大喜でした。
帰りがけ、ユメカと遭遇し少し話す大喜。
「私はただの受付バイトなので」
「バイト…」
「自分で使うお金くらい、自分で稼ぎたいでしょう」
「そのために部活やめたんですか?」
そこで大喜は「あ…」となり、帰ろうとします。
「違うよ。千夏のことが嫌いになったからやめたの」
「そんなはず…」
「そうじゃなくて…!」
あんなに仲が良かったはずなのに、そう思う大喜。
「今の千夏先輩にはいってないですよね」
「言ったよ。」
そうして、去っていくユメカでした。
帰宅すると、千夏先輩と遭遇する大喜。
「今日冷えるね」
「どこか行くんですか」
「お散歩。冬を感じに行くんだよ。大喜君も行く?」
と、二人でお散歩デート。
他愛ない会話をしながら歩く二人。
「この前展望台から見たときは、ひとつひとつ小さい灯りだったけど、こうして降りてみたときの、密度の高さが私はすごく安心する。」
「…それから、こないだはごめんね。私の…知り合いが、イヤな思いさせちゃったよね。」
「いえ!俺は全然!」
「小さいころから一緒にバスケやってた人なんですよね」
「うん、小2から。」
そして、千夏先輩とユメカの出会いのお話へ続くのでした。
次のお話はこちらから!
コメント