今回も、変わらず週刊少年ジャンプ連載、アオのハコ最新話のネタバレあり感想を書いていきます!
前回のお話はこちらから!
35話「おもしろいもの」
扉絵、晴れ着の千夏先輩。
前回、迷子の子に声をかけている千夏先輩を目撃した大喜。
当然そのままにしておくわけにはいかず、一緒に本部へ行くことに。
千夏先輩は断ろうとしますが、さすがにこの状況で放置できる大喜ではありません。
仲良く三人で本部へ向かっている姿は、まるで三人家族のようでもありました。
一方、一人大喜を待つ雛。「可愛い」と大喜に言われたことを思い返して一人喜びニヤニヤ。
そこに、以前大喜たちも含め勉強会をしたクラスメイトで、雛に気がある伊藤君たちが現れました。
一人ではなく、大喜と一緒に来たと説明する雛。
それを聞いた伊藤君は、「一緒に見ようよ」と勇気を出します。それに対して、雛の答えは―
場面は戻り、大喜たち。
千夏先輩子どもの相手得意なの、ちょっと意外だったかも
などと思いながら大喜が歩いていると、誰かとぶつかってしまいます。
なんとその人は、千夏先輩と幼稚園、小学校が同じであり、さらに針生先輩の彼女である「花恋」さんでした。どうやら針生先輩と一緒にお祭りに来ていたよう。
まさかの事実に衝撃を受ける大喜。
と、花恋さんが「誰?」と大喜に一言。幼馴染がしらない男と一緒にいて、いぶかしんだようでした。
「俺、猪俣大喜といいまして、針生先輩にはいつもお世話に…」
「いのまた、ってあの、いのまたたいき!?へぇ、へぇ、君がかぁ!」
予想以上の反応に驚く大喜。
「針生先輩どんな話してるんですか?」
「え…あー、それは…」
そこで言葉に詰まった花恋さんは、なぜかチラリと千夏先輩のほうを見ます。
「すごく根性あるって」
それだけ言うと、そろそろ行くねと行ってしまいました。
チラリ、と見たときの千夏先輩は、どこか恥ずかしそうな、何か言いたそうな表情だったことに、大喜が気が付くことはありません。
花恋さんは、針生先輩のもとへ戻ると早速今見た面白いものを報告します。
「健吾ー!今いいもの見ちゃった!いのまたたいきくんと、ちーが居たの!」
「え、二人で?」
「正確には三人?デートって感じじゃなかったけど…いい子そうじゃん。付き合っちゃえばいいのに。」
「ちーがそういう感じじゃないだろ。」
「そうねー…」
じっ、っと針生先輩をみる花恋さん。
「なに?」
「健吾がバドミントン疎かにし出したら、別れるからね!」
「わかってる、両方頑張ります。」
「ならよし!」
そういいながら、「ちーはいろんなこと考えすぎだと思うんだけどな」と、花恋さんは一人思うのでした。
さて、本部についた三人は、大喜がすぐさま迷子の子のお母さんを探しに行ってしまったため、千夏先輩と迷子の子、ゆめちゃんの二人に。
「さっきのお姉ちゃん、浴衣綺麗だったね!おねぇちゃんも着たかった?」
「うーん、ちょっとだけ」
「でもこのシャツも可愛いでしょ。お姉ちゃんのお気に入りなの!」
「いっちょうら?」
「難しい言葉知ってるね…」
「でも一張羅は、ユニフォームかな」
「大好きなバスケをするときに着るんだけどね、あれを着てる時が、一番かっこよくありたいんだよね」
千夏先輩は、花恋さんとの会話を思い出します。
―え、高一男子と同棲!?
―同居ね。
―大して差ないでしょ!意識したりしないの?男の子だなぁとか、いい子だなぁとか
―…思うよ
そして、静かに。
「けど、私は不器用だから、浴衣が着れないんだろうね」
ゆめちゃんに言う先輩は、静微笑んでいました。
35話感想、考察
今年もこの作品はやってくれますね。雛、本当に、強く生きてほしい…
さて、まずは新キャラクター花恋さんに触れましょう。
圧倒的強キャラですね。芸能人が、祭りに普通に出歩いて良いのか問題は置いておきまして。
あの針生先輩にも優位に立って、千夏先輩の気持も一瞬でくみ取る察しの良さ。これはフィールドが荒れる予感がしますね…
そんな花恋さんが「あのいのまたたいき」と言ったのは恐らく千夏先輩とのことですね。
そして針生先輩に、「バド疎かにしたら別れる」と言ったのは、千夏先輩と照らし合わせたから。
千夏先輩→恋愛したらバスケを疎かにしてしまうという不安から、大喜と線を引いてる
針生先輩→花恋さんと付き合うことでバドも頑張る、どちらも疎かにしない
以前から、僕はアオのハコは「対比」を上手く使ってるなと書いていますが、これも顕著ですね。
さて、続いて千夏先輩サイドの考察。
花恋さんが何か言おうとしたときの意味深な表情は、間違いなく千夏先輩と大喜のことについて言及しないで!ということでしょう。
そして「私は浴衣が着れない」は、=アピールできないということ。「バスケのユニフォームが一番」という直前の発言とも、完璧に対比が決まっています。
もちろんバスケが一番ですが、それは本当に、「それ以外は捨てないといけない」ということなのか。
「ユニフォームが一番」ということは、「浴衣は着れない」ということなのか。千夏先輩はそう決めこんでいるようですが、果たして。
さて本筋はこのくらいにして。
まず針生先輩、あんたもちゃんとキツイ大学練習のあと彼女さんと祭り行ってたんだね。さすがだよ。毎回株上がってるな。
千夏先輩、もう横向きで描くのやめてあげて…あまりにも男の子みたい…
雛、雛だけ違う作品かってくらい可哀想…しかも声をかけてくるのがモブキャラというのが悲しいですね。「浴衣が着れない」の暗喩はあだち充作品をほうふつとさせますが、雛の扱いがちょっと…あ、新田妹とかもひどかったかも。
とにかく、これ以上雛をいじめるのはやめてほしいですね。
というわけで今回は、「アオのハコ」最新35話のネタバレ感想考察のまとめでした。それではまた次週!
次のお話はこちらから!
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