金色のガッシュ2 8話
「鉄のフォルゴレ―無敵フォルゴレ―」
ステージでパフォーマンスするフォルゴレは、客席にキャンチョメがいるのを見つけます。
「キャンチョメ―!!」
「お兄ちゃんの言ったとおりだ。本当にかっこいいや。」
「え、おにいちゃん?」
「初めまして、僕はコンソメ、キャンチョメは僕のお兄ちゃんだよ!」
その後二人はドーナツ屋さんへ。フォルゴレがキャンチョメの行方を聞くと、コンソメはお菓子の食べ放題に行った、というのでした。
「ガッシュ、キャンチョメってどんな感じになった?」
「背が高くなったのだ」
「じゃあかっこよくなったのかな?」
「面白くなった。」
その頃キャンチョメは、追っ手に迫られていました。
「まだ逃げるなんて信じられない!」
「ポルク!」
追ってから逃げるため、術を使うキャンチョメ。
「あいつ術の入った瓶を持っていやがった。」
「どうやって持ち出したのかしら?」
「たぶん俺たちの持ってるものとは違う、生成する前の奴だ。数回使えば消える。」
「あそこだ!ビライツ!」
「すごい!ここがフォルゴレのおうちかい?」
「ああそうだよ。」
「僕の着替えはここ?」
「とまる気満々だな。しばらくいてくれるのかい?」
「うん!お兄ちゃんがこれからはフォルゴレと暮らすんだよって。いつまでだろうね?」
その頃キャンチョメは、フォルゴレの家から離れようと必死でした。
―ここまで来たらフォルゴレの家はわからない。僕に何かあっても、コンソメは幸せに暮らす。僕はコンソメを逃がし、僕の家族を奪った、お前たちを倒す!
キャンチョメは線路上でポルクを使って街の風景に化け、電車が今にも迫ってくることを敵にわからないようにしていました。
キャンチョメをしとめようとした敵は、その電車に衝突し、大きなダメージを負います。
―まだ動けるのか!?でも弱ってる。あのスーツケースを奪って…
「え」
敵がスーツケースから取り出した技は、サイフォジオ。
「そんな…そんな…ティオの術が…あんなやつらに…」
「ドルク!」
再び敵の猛追が始まります。キャンチョメはもうポルクを使えません。
―上手くいかないことも覚悟してた。ここで僕が死ねば、奴らの追跡は終わる。奴らはコンソメを知らない。コンソメは、フォルゴレと楽しい生活を送れるよ。だから…だから…
「いやだ!死にたくない!フォルゴレに会いたい!」
「どれだけ苦しくても、どれだけ絶望でも、フォルゴレに会えるから希望を持てたんだ!!」
「鉄のフォルゴレー無敵フォルゴレー…鉄の…ふぉる…ご…
「むてきーフォルゴレェーーーー!!!」
「私だって、会いたかったんだぞキャンチョメ!!」
そこに駆け付けたのは、やはりフォルゴレでした。
「ばかな!?ドルクを賭けた獣だぞ!人間ごときの力で…」
「ハハハハハ、カバさんは強いんだぞ!子どもを守るときは、特に強いんだ!!」
そう言いながら、見事押し返してしまうフォルゴレでした。
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