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46話「8月26日②」
前回、落ち込んでいる様子の先輩をどこかへ連れ出すことに決めた大喜。向かった先は、海でした。もう夕方だし、泳げないけど、という大喜をよそに、千夏先輩は靴と靴下を脱いでさっさと海へ入ってしまいます。その姿に子どもっぽさを感じる大喜も、後を追って海へ入るのでした。
すると、千夏先輩の足首にミサンガがないことに気が付きます。
「先輩…ミサンガ…」
「あ、そうなの。切れちゃって。…お揃いじゃなくなっちゃったね。」
寂しそうなその表情に、何を言えばいいかわからない大喜。すると、千夏先輩が急に大喜に水をかけます。当然大喜もやり返して、一昔前のドラマのような水の掛け合いをする二人。それを浜辺で見るおじさん二人は、まぶしくて目を背けるのでした。
転びそうになる先輩の手を取り、しばらく手をつなぐなどのハプニングもありながら楽しく過ごす大喜たちですが、大喜がうっかり転倒しびしょびしょに。ズボンをジャージに着替え、上は制服下はジャージという何とも恥ずかしい格好に。
しかしそんな困難にもめげず、どこから取り出したか大喜は誕生日の先輩に向けてどこに用意していたのか、ケーキを取り出します。
「もう17歳か。誕生日って大事だね。大人に近づいていくのを感じれる。大喜君は一月だっけ。」
「はい。1月15日です。」
「大喜君は、15歳だから、2つ差だね。」
「2つ差なんて、大したことないですよ。」
「たしかにっ」
そして、バースデーソングを歌い、ケーキを食べ始める二人。
「それから、ミサンガですけど。またお揃いになりますよ。」
「来年には俺のも切れてるんで!」
そのセリフに、ふふっと笑いながら「大喜君て意外とキザ」という先輩は、どこか嬉しそうでした。
さて、もう帰ろうかというところ、不意に振り出した大粒の雨に焦る二人。ひとまずダッシュで駅まで戻りますが…なんと、土砂崩れにより電車は運休。近くにあった民宿をみて、二人は―
アオのハコ46話感想
最近毎回気になる引きを見せてくれるアオのハコ。今回もとても次が気になりますね。まず細かいところから見ていくと、
ミサンガが切れたことを大喜が気づくのが「海に入るから裸足になる」で引き起こすのは見事でしたね。舞台装置のようでもなければ、しっかり海がメインに据えられたうえでの展開。ほれぼれしそうな流れです。
部活帰りに海まで行けるのか、ケーキはさすがに持ち運べないんじゃ、など気になるところはありましたが、どうでもよくなるくらいいい話でした。久しぶりに千夏先輩の満面の笑みもたくさん登場し、千夏先輩ファンにはたまらなかったと思います。
雛はあれだけ頑張ったのに一瞬で置き去りされ、現実の残酷さを突き付けられていますが…悲しい運命です。
次回、民宿に本当に泊まるのか、あるいはなにか別の要素が入ってくるのか…ただ、アオのハコは他のラブコメよりエロの要素が弱いので、ここからさらにハプニングが起こるようなことはあまり考えられません。そのため、より一層次に何をするのか気になります。
というわけで、また次週!
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