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48話「一年違えば」
巻頭カラー!一周年!
朝、千夏先輩と洗面所で会う大喜。
「すごい寝ぐせ」
「え」
「間抜けポーズ」
頭を押さえる大喜に、そういう千夏先輩。その二人の間には、わだかまりはなくなっているようでした。
さて、新学期。大喜たちのクラスでは、文化祭の話し合いが行われていました。
「じゃあ我がクラスの出し物は、蝶野雛主演で、白雪姫に決まりました!」
と、早速出し物が決まった様子。雛がみんなの前で「任せなさい!」と言っています。
「大喜!クラス代表なんだから、しっかりリードしてくれるよう頼むよ!」
「クラス代表って言っても、俺は雑用だよ。」
「何言ってんの、問題が起こっても円滑に進むようにしてくれないと」
「その前に問題起こすなよ。まあ俺も普通に楽しみだし、できる限りサポートはさせていただきますよ。」
そんな軽口を叩きあう二人を、見守る匡。しばらくして、大喜が早速雑用で二年の教室に名簿を届けに行くことに。教室には、匡と雛が残ります。
「あのさ、大喜に聞いたわけじゃないんだけど、言ったんだね。告白。」
「えっ!?」
「大喜は千夏先輩が好きで、同居までしてるのに、大丈夫?」
「お節介さんだねぇ」
「ま、仕方ない。好きって気持ちに気づいちゃったんだもん。」
その雛の笑顔を見て、それでも、辛いもんは辛いだろ、と思う匡でした。
さて、大喜はそんなことは知らず千夏先輩の教室へ。そこには、なぜか千夏先輩が一人でいました。雑談を交わして教室へ。
「千夏先輩いい席ですね。一番後ろの窓際。」
「大喜君はどこの席なの?」
「ちょうどここです。」
そういって、大喜は千夏先輩の隣の席を指します。
「惜しいね」
「一年違えば、隣の席だったのにね。」
そして二人は、「もしも」同じ学年だったら、そんな想定で授業中を空想します。
…
「大喜くんが飛び級するしかないね」
「ンな無茶な!」
「冗談だよ」
そんな会話をして、わかれる二人でした。
帰宅後、猪俣家には客人が。なんと、千夏先輩のお母さんでした。
「千夏のおじいちゃんが倒れてね。命に別状はないんだけど。だから、しばらくこっちにマンスリーマンション借りて住もうと…」
「だからね。千夏ちゃんしばらく、お母さんと一緒に暮らすから。」
「え?」
唐突に、同居は終わりを告げるのでした。
48話感想
匡って雛の恋心気づいてたっけ?大喜って千夏先輩のお母さんとそんなに面識あったの?と細かいところは置いておいて。
さて、いよいよ新学期ですが、雛の頑張りをよそに、教室に二人きりで甘い時間を過ごす大喜と千夏先輩。圧倒的なメインヒロイン力でした。もう大喜とのあいだのわだかまりもなくなり、完全に千夏先輩の勝利ルートだな、と一人読んでいました。
しかし、そうは問屋が卸しません。わかっていらっしゃる、この作者。
なんと、いきなり千夏先輩との同居が終了することに。学年が違えば部活も違う二人、さらにはお互い文化祭準備も始まり、、これは、かかわる時間がかなり減ってしまうのではないでしょうか。
そんな中、雛と匡はどう動くのか。三角関係は、どう進むのか。それぞれの心模様に、今後も注目です。
というわけで、また次週!
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