今週もアオのハコについて書いてきます。
前回のお話はこちらから!

41話「ラリーしたいです」
前回より引き続き、針生先輩VS兵頭さん。
針生先輩は一心不乱に羽にくらいつきます。しかし、兵頭さんとの差は三点。その三点が、一向に縮まりません。
―もっと集中しろ。相手をちゃんと見ろ。1ゲームは取ったんだ。実力差はそこまでない。足を止めるな、反応しろ。そうすれば届く。届く。…
しかし、結果は無常。18-21で、兵頭さんに軍配が上がります。
「お前と二年間戦えて、楽しかったよ。」
兵頭さんは、針生先輩にそれだけ言うのでした。
試合が終わってすぐ、落ち込む様子もなく「ちょっと走りに行ってくるわ」と会場を後にした針生先輩。
それを見て、「何万回も言われてることだけど、頑張ってる人を見ると、自分も頑張ろうって思うよね。」と花恋さんは言うのでした。その言葉に、千夏先輩のことを思い出しながら頷く大喜。
花恋さんは続けてこう言います。
「いのまたくんも、頑張ってね。部活も、恋愛も。」
つくづく爆弾を投下してきます。さらに続けて、「告白はしないの?同居までしてるのに。」と突っ込む花恋さん。大喜は、同居してるからこそ言いづらいのだと言います。しかし、花恋さんは引き下がりません。
「でもさ。下心あるのに隠して、一緒に生活されるほうがキモくない?」
その視点は大喜にはなかった想定外のもので、大喜は大きな衝撃を受けます。そんな大喜に、
「いろいろ考えすぎだよ。相手がどう思うかなんて結局のところ、いのまたくんの考える、ちーの考えなんだから。」と、花恋さんは言いました。
「とにかくそのままじゃ、君は一生壁打ちしてる人だよ。それでいいの?」と聞く花恋さん。大喜は、「ラリーしたいです」とだけ言うのでした。
場面は変わり、針生先輩がランニングから戻ってくるのを待っていた花恋さん。そろそろ帰ろうとしているようです。戻ってきた針生先輩にあいさつを交わし、花恋さんはこう尋ねます。
「ねぇ、イヤな質問かもしれないけどさ、やっぱり二年生じゃ、あれ以上勝つのは難しいの?」
「まあそうだな。周りは3年ばっかだし、健闘したほうだよ。」
その言葉に、うつむきながらそっかとつぶやく花恋さん。そして、そろそろ行くねと立ち去ろうとします。
しかし、その時針生先輩が動きます。「花恋。次は、もっと勝つ。」そう言いながら、花恋さんに後ろから抱きついたのでした。
「うん。…汗臭い」
「オイ」
「じゃあ他の試合観て勉強しなさい!今の嘘だったら、デートの回数減らすからね!」
「はいはい。(それ困るの花恋の方だろ…)」
そう話して、わかれる二人でした。
感想
針生先輩敗けてしまいましたね…残念です。今回で終わってしまったのも残念です…。スポーツの描写は割と淡白なのですが、それでも胸に来るものがありました。
兵頭さんはやはり強キャラでしたね。普通は主人公が勝てなかった相手として立ちはだかるのがセオリーですが、正直針生先輩が相手で良かったと思います。大喜では相手が務まらない…
さて、余談ですが、アオのハコは毎回タイトルがその話のセリフの抜粋になっています。今回は、「ラリーしたいです。」だったので、敗けて悔しがる針生先輩に大喜が「ラリーしたいです」と声をかけるシーンかな、と予想したのですが見事に外れました。
一方、爆弾発言でおなじみ花恋さんは、大喜の心遣いをキモい、とバッサリ。あまりの言葉に雷が落ちた大喜でしたが、これは僕は完全に同意はできませんでしたね。
キモくない?というのも、花恋さんの立場からみた意見ですから。千夏先輩の性格を考えると、やっぱり同居人に告白されて、それをフッたとしたら気まずくなり、気にしてしまうと僕は思います。
さて、ラストの針生先輩と花恋さんのシーン。花恋さんの発言の意図はあくまでも推測の域を出ませんが、、「二年であれ以上勝つのは本当に難しいの?」
「もし私と付き合ってなかったら、もっと勝ててたんじゃないの?」
という意味が込められていたのではないでしょうか。針生先輩もそれを察して、そんなことはないと大胆な発言と行動をしたのかもしれません。とにかく、この先輩カップルが熱すぎてメインがどこいった状態になっていますね。
ですが、次は雛or千夏先輩のIHでしょう。次週も楽しみです。
次のお話はこちらから!
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