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49話「また朝練で」
前回、千夏先輩の母親が返ってきたことにより、突然の同居終了となった大喜は、さっそく部活前に荷物運びに駆り出されていました。1か月だけの同居解消ですが、それでも寂しさはあります。
「大喜くん。ありがとう部活の前に」
「女バスは他校で練習試合でしたっけ。」
「うん、西女で。」
「だから、また朝練でね!」
同居は解消されても、また朝練で会える。そう思い直す大喜。
しかし、「おはようございます!」と体育館へ行ったものの、そこに千夏先輩の姿はありませんでした。そして、そこに珍しい人が現れます。
「はよー。」
「…珍しいですね針生先輩。こんな朝早く…」
「天気もいいし、外走り行くか!」
その一言で、大喜は体育館を後にし、朝練の時間いっぱい走らされるのでした。

そして、授業中、大喜は千夏先輩のことを考えます。学校に来ているのか、なぜ朝練にいなかったのか、風邪をひいているのでは…しかし、2年の教室をのぞいてみると、いつも通り千夏先輩はいました。
部活中も、チラリと先輩をみるだけの大喜。その距離は、同居前に戻ったようでした。
帰り道、一人1日の疲れをかみしめた大喜は、明日からはもっと積極的に話かけに行こうと決意します。
「一緒に住んでないんだから、普通に話しても問題ないはず!それにいつかは…これが普通になる日がくるんだから」
そう思いながら、家に帰ると
「おかえり」
千夏先輩がいました。
「なんでうちに!?」
「ちょっと忘れ物してて。それから、大喜くんに言いたいことがあって。」
「朝練、来なかったでしょ。」
「行きましたよ!!ただ、途中で針生先輩と走りに…むしろいなかったのは千夏先輩の方で」
「私は電車乗り間違えて。」
「ほらー!」
「けど、駅からちょっと走ったんだよ。」
その言葉に、駅から急いで体育館へ向かう千夏先輩を想像する大喜。距離感は、やっぱり変わってる。そう感じるのでした。
アオのハコ49話感想
前回の不穏な幕閉じとはうって変わって、千夏先輩と大喜は順調そうでした。ここでいったんすれ違いを描くと思いきや、全くそんなことはは無そうです。雛がかわいそうだよ。。
さて、アオのハコはここ数話、毎回気になる引きで次回へ持ち越すというスタイルをとっていましたが、今回は綺麗に終えた印象。単行本を意識しているのかどうかはわかりませんが、とてもいいと思います。メリハリが出て。
今後、スポーツ描写はほぼ登場しないと思いますが、3人の恋愛模様には注目しつつ、匡くんや文化祭で主役の雛がどんなドラマを巻き起こすのか、期待大です。
それでは、また次週。
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