おすすめ漫画紹介②―金色のガッシュ!!―おすすめバトルマンガ

金色のガッシュ2マンガ

今回は、今年連載に十周年を迎えてなお根強い人気を誇る不朽の名作、金色のガッシュの魅力を解説していきます!

それでは、スタート!


あらすじ

中学二年生の高嶺清麿は、その天才的な頭脳ゆえにクラスで浮いた存在となり、不登校の日々が続いていた。

そんなある日、彼のもとに一人の少年、ガッシュベルが現れる。話を聞くと、ロンドンに赴任中の父親に拾われたのだという。そしてガッシュの手には、清麿の頭脳を持ってしても解読できない、謎の文字で書かれた本があった。

しかし、たった一行だけ、清麻呂には読める箇所があった。その言葉、「ザケル」を唱えると、ガッシュの口から電撃が放たれるのだった。

数日後、二人のもとにガッシュと似た容姿の子どもと、似た本を持った人間のパートナーが現れる。その子どもは、口から氷を吐き出し、ガッシュたちに襲い掛かってくる。

それは、1000年に一度の魔界の王を決める戦いの幕開けだった―

あらすじはこんな感じでしょうか。この作品、色々情報を言おうとすると面白さをそいでしまう可能性があるので短めにしました。ここから先は細かく魅力を紹介していきます!

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魅力①


何と言っても熱いバトル。主人公の清磨が賢いという設定、ガッシュの能力は電撃という王道でありながらもハンデを背負っていて、それらをうまく生かしただのバトルではない頭脳戦や技の駆け引きが、読者を熱くさせてくれます。「セット!」はかっこよすぎる。

基本的に出てくる敵キャラも多数、しかも似たようなキャラではなくしっかり作りこまれていて、こちらを飽きさせません。一戦一戦しっかり描写されるので、バトル漫画が好きな人にはそれだけでたまらない作品でしょう。

さらに、成長によって、覚える技が少しずつ増えていくという点も魅力。

ポケモンじゃないですが、初めから強い技が使えるわけでもなく、ずっと同じ技ばかりで変化がないということもない。

次の技はなんだ?というワクワク感、たまりません。

それと、ガッシュがあまり強い魔物ではないという点も、良いポイントですね。最強ではないからこそ清磨や仲間と協力したり、負けから学んだり。成長が感じられる点が最高です。

魅力②


さらに、「魔物」と「パートナー」という関係性を中心に、ただのバトル漫画ではない、ヒューマンストーリーを織り成している点も素晴らしいです。

人間はあくまでも、魔界の王を決める戦いに巻き込まれた側。中にはそんなの嫌だという人もいれば、その魔物の力を使い悪さをしようとする人もいる。

清磨も、初めはガッシュの異常さに距離を置いていました。しかしそんな彼を、ガッシュのまっすぐな気持ちが変えてゆきます。

そうしていくうちに二人の間には信頼が生まれ、時には人間である清磨が、人よりも丈夫な魔物のガッシュをかばうようにもなります。

あるパートナーは姉妹のような関係、あるパートナーは親子のような関係、あるパートナーは親友のような関係。

魔物と人間というキャラクターたちが、パートナーとなることで互いに刺激し合い、互いにとってかけがえのない存在となっていく。これは、読んでいて本当に感動できます。メタ的に言ってしまうと、設定が天才的ですね。

さらに、魔物同士、人間同士と、輪は広がっていきます。

本来争わなければいけないはずの魔物同士が友人となり。

そのパートナー同士が友人となり。

仲間となって共闘していく姿は、少年漫画の王道展開ですが、「争わなくてはいけない」がベースにある本作で、それでも共に戦う姿は、胸を打たれるものがあります。

さらに、ここがこの作品のうまいところなのですが、「人間が呪文を叫ぶ」「人間の心の力が呪文の源」という設定が、魔物同士の戦いだけでなく、人間をうまく戦闘に組み込んでいます。シンプルなカッコよさに加え、ただ人間が傍観しているという歯がゆい構図を生み出すことのもなく、ときには人間同士が戦い、人間の心の力がバトルの結果を左右していくのは、必見です。

魅力③


もう一つこの作品のうまいところが、「負けて本を燃やされると、死ぬのではなく魔界に帰る」というもの。

普通、「別れ」というものを描く場合、死別か、卒業や親離れなどの環境による離別の二つが挙がると思います。

死別は物語で何度も取り扱うには重く、重ねるごとに読み手の気がそがれていきますから、そうやすやすと使える展開ではありません。

離別の方はもっと難しく、何回も卒業したり親離れしたりするわけにはいきませんから、一回きりのものです。

それに対しこの作品は、「負けても死なない」ことが、死別の要素を多少緩和しつつも含み、「魔界に帰る」ことが、離別の要素を醸し出しています。死にはしませんが、もう二度と会うことはできない。魔物とそのパートナーである人間は。

これが、この作品で何回も名シーンを生み出す起因となる一番の神設定と言えるでしょう。

何度、人間と魔物の別れのシーンで涙腺を刺激させられたことか。。そんなんずるいって。笑

間違いなく、胸が熱くなります。

最後に


他にも、各キャラクターが立っていたり、たまのギャグがお腹を抱えたりするほど面白かったり、このマンガの魅力を挙げるとキリがありません。

是非一度、ガッシュと王を目指す戦いに、出掛けてみてください。それでは。


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