アオのハコ 最新34話 ネタバレあり感想まとめ!猪鹿蝶、花火大会で揃い踏み。

アオのハコ

前回のお話はこちらから。

今回は、アオのハコ34話のネタバレあり感想考察です。

34話「女の子って」

人ごみの中、屋台を見てまわる栄校女子バスケット部。

「千夏何食べる?」

「じゃがバター!」

なんて会話をしていると、

「お、ねぇねぇあれ!」

「栄明の一年じゃない!?」

部員の一人が見つけたのは、二人で歩いている雛と大喜でした。

「いいなぁー浴衣!髪もアレンジして可愛いー

「青春って感じだね!」

それを、千夏先輩は無言で見つめるのでした。

さて一方その大喜たち。

いつもは軽口を叩きあう二人ですが、今は沈黙が続きます。

「私焼きそば買ってくる!大喜はラムネよろしく!」

「えっ、買い物なら一緒に…」

そういう間もなく、雛は一人で行ってしまいます。

緊張する…

二人で行きたいとは思ってたけど、匡君急にこれなくなるんだもん。

りんご飴食べたからリップ取れてるかも!

前髪も崩れてないよね?帯も曲がってないかな

ホントはちゃんと見てほしい

頑張ったから、出来れば…出来れば!可愛いって思ってほしい

でも変じゃないかって不安も、こんな格好したことないって恥ずかしさもある

見てほしいけど、見ないでほしい…

雛の、切実な想いが描かれます。

二人はその後、河原で花火を見る準備。

「まだ10分くらいあるな」

「そうだね」

「飲み物とかいる?」

「大丈夫」

いつもと違う単調な会話。

こっちは普通にって思ってるのに、やっぱり様子おかしいじゃん。

そう、大喜は思ってしまいます。

と、雛の近くに一匹の蚊が。撃退を試みますが、すでに刺された後でした。

「ムヒ使う?」

「有難く…」

自分でやろうとする雛ですが、首の後ろなのでうまくできません。

「それじゃ浴衣汚れるぞ、貸して。」

と、大喜が代わりにやることに。

「髪、雛が自分でやったの?」

「へ?そうだけど…なんで」

「こんな器用なことできんだなぁって」

「バカにしてる?」

「そうじゃねえって、純粋にすごいなぁって」

「それが煽ってるように聞こえる!…あ、ここ取りこぼしてる!?」

「やっぱり煽ってるんでしょ」

「捻くれんなよ。難しいのに頑張ってやったんだろ」

「可愛いって思ったから、褒めてんじゃん」

「え…可愛い…?」

その言葉は雛が一番聞きたかった言葉。

「もう一回行って!」

と、そのとき花火が始まる音が。

二人は花火に目を向けます。が、大喜がちらりと雛のほうを見ると、

満面の笑みを浮かべながら花火を見る雛の横顔。

可愛いって一言で、こんな嬉しそうにするもんなんだ、女の子って

花火を見ながら、大喜はそう思うのでした。

休憩時間、大喜は一人トイレへ。残った雛は、「可愛い」の余韻に浸って満足げな顔。

屋台を見ながら戻ろうとする大喜、そこに-

「迷子?」

「お母さんとはぐれちゃったの?」

「転んじゃったんだ、じゃあ本部で手当てしてもらおっか。大丈夫だよ。」

「いたいのいたいのとんでけー」

「あ」

いたいのいたいの、の先にいた大喜。千夏先輩との、偶然の遭遇を果たすのでした。

34話感想

これは雛が主人公の少女漫画かと思ったのは僕だけではないはずです。

雛、千夏先輩に対比されるように、心理描写がありありと描かれすぎていますね。完全にメインヒロインのような扱いですが、逆に典型的な負けヒロインムーブでもあるような…

さて、冒頭千夏先輩は大喜たちの姿を確認します。しかし、無言でただ驚いた顔をするだけでした。

「みんなでいく」という大喜の言葉と違ったので、驚いたということでしょう。徹底的にセリフは隠します。

そして雛と大喜は、いつものじゃれあいがなく沈黙。お互いがお互いを意識し始め、よそよそしくなっていますね。

ですが、雛の「りんご飴たべたからリップ取れてるかも!」「見てほしいけど、見られたくない…」は繊細な心理描写で、こちらが感情移入してしまいます。可愛い。

そして、花火会場で、大喜の「可愛い」の言葉。大喜もジャンプ主人公にありがちな無自覚系を踏襲していくのか、ストレートに伝えましたね。

それを聞いた雛の嬉しそうな顔は、永久保存版です。

しかし、「可愛いってだけでこんな顔するんだ、女の子って」というセリフが、大喜がまだ雛の気持ちに完全に気づいていないことを示唆しています。

それは「女の子だから」じゃなくて、「好きな人に言われたから」なんだよ!と大喜に言ってやりたいです。

とにかく、雛が嬉しそうでよかったですけど。しかし、この物語はそれでは終わりません。

千夏先輩登場。しかも他の部員はいない。もちろん遭遇するとは思っていましたが、雛のいないところでとは…

千夏先輩も予想していなかったでしょうから、次の話が気になりますね。ただ「迷子の子ども」というキャラがいることで、大喜もすぐその場を離れるわけにはいかないでしょうし。

次回は二人でお母さんを探し、それに雛が遭遇する修羅場フラグ…王道な激熱展開ですね!(え)

というわけで、また次週!

次のお話はこちらから!

コメント

タイトルとURLをコピーしました