前回のお話はこちらから!
今回は、週刊少年ジャンプにて連載中のアオのハコ、最新話の感想、ネタバレです。
39話「実験中」
前回、花恋さんが千夏先輩と通話しているところに遭遇した大喜。
携帯電話を手渡されますが、ちょうどそのタイミングで通話は切れてしまっていたようでした。
「あ、ごめん。切れちゃってた?好きな人と話したかったよね。」
「いえ、別にそれは…なんで好きって!?」
「今のリアクションでわかった。」
花恋さんに翻弄される大喜。一瞬で千夏先輩への想いを見抜かれます。
「大変だねえ、好きな人との共同生活。大丈夫?ちー上手くやってる?」
「同居のことまで知ってるんですか!…気使い過ぎなくらいですよ。」
花恋さんは、同居のことまで千夏先輩から聞いているよう。
さて、二人は針生先輩の試合会場へ。
「本当にきたのかよ。」
「なにその言い方はー!せっかく来たのに」
「いや、花恋だって忙しいだろ。」
「ちゃんと調整しましたー。やる気出るでしょ?可愛い彼女の応援あると。」
「しっかり勝ってよね。」
「わかってるよ」
そんな会話をする花恋さんと針生先輩。
試合直前、「一瞬仕事の連絡返すね」、とスマホを操作する花恋さん。その姿に、大喜は思わず
「すごいですね。針生先輩と花恋さん。仕事と恋愛両立して。」と言います。
「…やっぱりちーと付き合うのに両立が課題になる感じー?」
「俺の話はしてないんです!」
「…別にすごくないよ。私たちも一つのことに集中したほうがいいんじゃないかって迷ってたし。」
「健吾とは小5からの知り合いなんだけど。中学生になって意識し始めても、お互いやりたいことあるよなって分かってて。」
「だけどたまに2人で遊んだり電話したりしたら、この関係何、って悶々としたりして。
「しかしある日、二人の関係は急速に動き出すのだが…」
「その日仕事でかなり落ち込むことがあって、健吾に電話で話を聞いてもらってたんだけど。そしたら電話終わった後しばらくして、今出てこれる?ってLINEがきて。」
「健吾!何してんの」
「ランニングのついでに、これ渡そうと思って。」
「なにこれ?」
「俺の小2の頃の日記。読み物としていいぞ、くだらなくて。」
「寝る前にこれ読んで、馬鹿なやつがいたもんだって元気出せ。花恋のことだから、真剣に考えて休めなくなっちゃうだろ。解決策なら、起きてから一緒に考えてやるから。」
「ホント馬鹿だね」
「だろ。特におススメが―」
「こんなことされたら、健吾のこと考えちゃうじゃん。」
「で、我慢できなくなっちゃったんだよねー」
と話す花恋さん。大喜は、「この人も金メダリストだ」なんてくだらないことを考えます。
針生先輩も最初は悩んでいましたが、話し合いを重ね「どちらかが恋愛以外を疎かにしたら別れる」と決めて付き合うことにした、と花恋さんは語ります。
「やってもいないのに想像で否定するのじゃ、私には納得できなかったから」
「だから私たちもまだ、実験中なんだよね」
そういうのでした。
針生先輩は華麗にスマッシュを決め、相手を圧倒。そんな試合を見つめながら、「俺は千夏先輩の考えてること、全然わかってないし、俺の考えてることも全然伝えてない」そう思う大喜でした。
「よかったな針生。ここまで残れて」
「あなたと戦うまで負けられませんよ。決勝じゃなく3回戦なのが残念ですけど。そういえば、この前うちの一年と面白い話してたみたいですね。来年ここに来る二人はだれか、って。」
「俺と大喜では、不満ですか?」
針生先輩がそう話していたのは、兵頭さんでした。
「来年は会場ここじゃないぞ」
「伝わんねえなあ!」
「不服なんてものは、全くないな。勝った奴がでれるってだけだろ。ただ、針生。お前は今日俺から1ゲームは取らないと、来年は来れないかもな。」
「何言ってるんですか。こっちは勝ちに来てるんですよ。」
39話感想
今回は針生先輩と花恋さんの馴れ初めが赤裸々に明かされました。
非常にいい話でしたね。
まず冒頭、花恋さんに千夏先輩への恋心がばれてしまう大喜。捉え方によっては、非常に強力な味方が増えたのではないでしょうか。夏祭りにて、千夏先輩の表情を見て咄嗟にいろいろ言うのをやめたところからも、花恋さんが変に言いふらしたりしない性格だというのは分かります。
一方、針生先輩と花恋さんも、葛藤を抱えながら、それでも付き合っているようですね。針生先輩、かっこよすぎます。あんなの誰でも惚れちゃいますよ。
まだ「実験中」という二人ですが、おとそらく今後も円満なのではないでしょうか。
僕はよく、この作品は対比が上手いと言っていて、今回も、大喜千夏先輩、針生先輩花恋さん、の対比がとてもきれいに描写されていましたね。
お互いを思いやり部活だけに集中する大喜たち。両立しながら、どちらも頑張る針生先輩たち。
次の兵頭さんとの試合の結果が、果たして何をもたらすのか。できれば一話まるまる描いてほしいけど…わかりません。
それでは、また次週。
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