94話「二年か」
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栄明の試合を観戦しに来たユメカは、自身がプレーしていた時と重ねながら戦況を見守ります。
と、千夏先輩がシュートを決めたのをみて思わずワッと笑顔になった自分が恥ずかしくなり顔を隠す夢佳。
しみじみと、二年か。まだ二年か。と自分がバスケをやめてからの月日を感じるのでした。
一方大喜はアオのハコで練習。すると、トナカイのコスプレをした雛と遭遇します。
「少しでもクリスマス感だそうって、新体操は仮装してるんだよ。」
「動きづらくない?」
「あったかくていいよ」
「別に彼氏いなくたって楽しめるんだから」
「コメントしにくいんですが…」
すっかり元気になったのか、それとも大喜の前では頑張っているのか、雛はもとの調子を取り戻しています。
別れ際、雛、と声をかける大喜。
「守屋さんに、マライアキャリー聞かせてやれよ」
「喉枯れるまで歌うから!」
結局他愛ない話で別れる二人でした。
男子バド部もクリスマスの話で盛り上がっています。西田部長は、クリスマスでも部活だ!と血の涙。
針生先輩は、彼女が居たらいたで大変だけどな、と余裕の発言。
大喜は、千夏先輩の試合が上手くいくよう願うのでした。そして、夢佳さんにとっても―
試合は白熱した展開を見せていました。すると、中学最後の試合、夢佳が千夏先輩にパスを出した時と、全く同じプレーに。
千夏先輩にボールが渡ります。
「いけっ!ナツ!」
中学最後の試合、外れたシュートを、今度は決めた千夏先輩。
千夏先輩は観客席の夢佳に気づき、一本!と高く指を掲げるのでした。
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