95話「戻ってきたよ」
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試合後、急いで会場の外へと駆ける千夏先輩。そして、ユメカを見つけます。
「なんでここにいるの…?」
「あの男バドの一年生に、チケット貰ったの。初戦突破おめでとう。いい試合だったね。…ごめんね、前サボってるみたいな言い方して。」
「私もゴメン。思ってること言わないのは、私も同じだった…私、夢佳ともっと一緒にバスケしたかったよ。バスケやめてほしくなかった。そしたらもっと…」
言いながら泣き出してしまう千夏先輩。つられて夢佳も泣き出してしまいます。
見かけたチームメイトの渚さんが、「なんで号泣してんの!?」と思わず言ってしまうほど泣きあう二人でした。
「ナツ、また一緒にバスケしよう」
-お父さん。私、パワーもどってきたよ。
そう心の中でつぶやく、夢佳でした。
一方の大喜たちは、クリスマスイブも変わらず練習。全体練習が終わった後、菖蒲が部員にクッキーを差し入れしてくれたりしましたが、大喜は西田部長と居残り筋トレです。
菖蒲は匡にも差し入れしますが、他の部員よりもずいぶん数が多いよう。
「多くない?」」
「妹さんたちの分!」
「そんな気を遣わなくていいのに」
「気を遣ったわけじゃないよ。そこは大人しくお礼言ってよ!」
「ありがとうございます。」
そうしてまたクッキーを配りに行く菖蒲。一方の匡は、大喜に目線を向ける雛をチラリと見やると、お疲れ様とあいさつを交わして帰宅するのでした。
大喜は千夏先輩に試合の結果と、夢佳さんとどうなったかを聞こうか思案しますが、あまり連絡してもウザイかと筋トレに打ち込みます。
雛は菖蒲たちとカラオケ、夢佳は千夏先輩と別れた後彼氏とデート、花恋さんも針生先輩とデート、大喜は西田部長と筋トレ、匡は家に帰って弟たちと過ごし、それぞれが思い思いのクリスマスイブを過ごします。そして―
「千夏!これからみんなでご飯行くって!」
「ごめん渚、私用事あるから帰るね!」
千夏先輩は、夢佳と自分を会わせてくれた、大喜の元へと、向かうのでした。
感想
ユメカユメカとずっと書いてきましたが今後は千夏先輩と仲良くなったので夢佳さんで統一します。
さて、クリスマスイブはそれぞれの時間を描いて終了するかと思いましたが、しっかり盛り上がってまいりました。
千夏先輩は、大喜に会って感謝を伝えるのは既定路線ですが、それ以外になにか進展はあるのでしょうか。どうせないと思いますが…
一方の匡はやはり雛に気があるような素振りを見せましたね。初恋の子は八重歯が特徴的に描かれていて雛とは別人だと推測されていましたが、わからなくなってきました。こちらも個人的には期待したいです。
この漫画はどんどん方向性と着地点がわからなくなってきているので、(千夏先輩と大喜がくっつくというのは既定路線だと思いますが)毎週楽しんで読んでいきたいと思います!
それではまた次回。
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