金色のガッシュ2 4話
前回のお話はこちらから!金色のガッシュ2 3話
清磨たちは、遺跡に向かって険しい崖を降りていきます。後方を警戒していた清磨は、遠くに以前襲ってきた敵、ワイグとギルを発見しました。
「来たぞザハラ!急げ!」
そういって、一行は急いで崖を下り、遺跡へと向かっていきます。清磨が以前発見した、「ひときわ美しい石の積み方」を頼りに、進んでいく一行。すると、巨大な石像が並んだ大広間につきました。
「ここから先は、俺も行ったことがない。この扉の奥にあるものを、他の奴に取られないために。」
「扉の開け方は魔界の文字で書いてあるから俺にしか開けられない。だから俺が開けなければ、中のものは盗られない。」
「清磨は魔界の文字が読めるの?」
「ああ、昔アースって魔物に教えてもらったんだ」
―扉の開け方と共に、予言めいた文章も書いてある。3015年の後、友の世界が再び大いなる厄災に襲われたときのため、この扉の奥に希望を残す。
「この文字が魔界の文字である以上、友の世界はすなわち魔界だ。だから俺はここで待っていた。魔界になにかあった時に、ガッシュたちを救うため。」
そして、清磨は部屋のカギを解いていきます。解き終わると、「命のかけらを持ちて、希望は光へとなろう」という文字が浮かび、扉が開くのでした。
その部屋には、数多くの石の魔本と、ミイラがありました。その時、清磨らを追ってきたギル、ワイグが追いついてきます。
「ゼリィ、奴らに向かって術を出すぞ!」
清磨はそういうと、部屋にあった魔本を手に取り、ゼリィの術を唱えます。
―しかし、術は発動しませんでした。
「例の本は石だったか?紙の本じゃなかったか?」
「まさかお前ら…」
「そうだ、あの本はすべて燃やした!「以前」はあの本に辛酸をなめさせられたようだったからな!」
「ハハハハハ!ショータイムだぜー!」
ワイグは、そういうと清磨に狙いを定め攻撃を開始します。
その言葉に、絶望するゼリィたち。しかしそれでも、清磨は諦めません。
ザハラはゼリィ達を連れて逃げようとしますが、部屋の入り口にはギルが立ちはだかります。
―何、あいつ!?ひょろっちいガキじゃん...なんで、近づいたら死ぬと感じるの...
結局、一行はその部屋から逃げることもできず、ワイグの攻撃に防戦一方。
「もうだめだよ…清磨…死んじゃう、死んじゃう、死んじゃう…」
「大丈夫だ。お前たちは俺が死なさない。」
「おぬしたちの命は私が助ける」
「俺の命に替えてもだ」
「私の命に替えてもだ」
清磨の言葉に、今は無き王の言葉が重なるゼリィ。
「だから、安心するのだ」
「おう…さま…」
「ああ、ガッシュも同じことを言ったろうよ。」
そういうと、再びワイグに立ちはだかる清磨。
「行くぜ」
そして、ザイル一つで立ち向かうのでした。
―まだ、まだだ…ガッシュだったら、見捨てない。だから俺も諦めない。再び会おうと、俺たちは誓った。だから俺はあいつと再会する。お互いに大きくなり、恥ずかしくない姿で。
―そうだろ!?ガッシュ?
―「まだ間に合う。我が体と引き換えに、この子たちを…いや、私の命で救えるだけの魔物を救う。」
「ですが王!その術を使えばあなたの命は!」
「もう民を救うには、これしか手がない。だが自殺ではないぞ。我が友に、全てを賭けるのだ。」
瞬間、ゼリィは魔界の記憶を思い出します。ガッシュが、自らの命と引き換えに自分とオルモを生き返らせてくれたこと。そして、「きよまろの似顔絵」を描いた紙を持たせたこと。
「清磨ー!王様からの手紙ー!」
それを受け取った清磨はにやりと笑います。
「あいつ、大きくなっても絵は下手なんだな。きっとザハラやゼリィには、俺の似顔絵にしか見えないだろ?」
「だが!俺にだけ読める文字がここにはある!」
すると、石の本の一つが強く光を放ちます。そして同時に、ミイラの一体に、ゼリィとオルモから出た光が、吸収されていきました。
「ワイグ!時間を与えるな!速攻で殺せ!」
次の瞬間。
「魔本という命の欠片、Page1!」
「第一の術…ザケル!!!」
魔界の王、ガッシュベルが、復活したのでした。
金色のガッシュ2 4話 感想
ガッシュファン号泣、号泣。ガッシュが登場したページはカラーでしたが、もう泣くしかありません。ついに、ガッシュが復活しました。
どれほど待ち望んだかわかりませんね。そして、第一の術、ザケル。かっこよすぎます。
ちなみに、ミイラの部屋には、いくつか「もしかしてあの魔物か?」「あれ、このフォルムは…」みたいなのがちょくちょくあったので、ぜひ漫画でご覧ください。
それでは、また次回!
次のお話はこちらから! 金色のガッシュ2 5話
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