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51話「このくらいが丁度いい」ネタバレ
冒頭、文化祭の雑用に大忙しの大喜。あっちにこっちに走り回り、くたくたになって部活へ。と、そんな大喜をみて、先輩の西田が話しかけます。
「大喜、大変なのもわかる。時間は有限で、しかも戻ってくることは無い。しかしその役割を与えられた以上、その有限の中で戦わなければいけないんだ。そして俺の役割は、そんな後輩の練習にとことん付き合ってやることだ。」
そんないいことを言うのは、彼が部長になったからでした。代替わりを感じる、そんな一幕です。さて、大喜は休憩中に、中学生のバド部の子にフォームを教えます。と、そんなところを千夏先輩に見られました。
「いのまた先輩」
「なんすか」
「中高一貫の強みだね、いのまた先輩」
「なに気に入ってるんですか」
「いや、大喜くん先輩らしかったなって思って」
「中一じゃ背もまだ低いですしね」
「大喜くんも昔はあれくらいの身長だったのに」
「昔を知らないでしょう」
というと、なぜか真顔になる先輩。気になる大喜ですが、話は身長のことに。
「将来的にはこのくらいになりますよ!」
背伸びする大喜。
「ずるい、私は成長ほぼ止まったのに」
と、千夏先輩は背伸びした大喜の服の裾を引っ張ります。
「このくらいが丁度いいよ」
と、今度は自分が背伸びする先輩。「もしくはこのくらい」と茶化すようでした。
そして行ってしまった先輩を見ながら、「今くらいの方が顔が近いけど」と思う大喜でした。

場面は変わって、白雪姫の練習をする雛。しかし、台本を覚えきれず詰まってしまいます。
「けっして誰が着ても戸を開けてはいけないよ、でしょ」
「よく覚えてるね」
そこから、しばし何気ない会話を交わす二人。
「そういえば聞いたことなかったけど、匡君って好きな人いるの?」
「聞いてどうするの?」
「いつも外野から意見くれるけど、本人はどうなのかなって」
「…今はいないよ」
「今は!?ってことは前は」
「その人に彼氏ができたから諦めた」
「すまん」
「だから他人に気持ちが向いてる人にぶつかっていく蝶野さんが、不憫だなって思いつつ、えらいと思うよ。」
そういう匡が思い浮かべたのは、肩まで髪が伸びたまだ登場していないと思われる子でした。
「とはいえ、蝶野さんを特別応援しようとかは思ってないから」
「そこは肩入れしてよ!」
「やだよめんどくさそう」
そんな会話をする二人でした。

今度は雛が使い走りをさせられ、一人コピー機へ向かいます。
「あ」
そこにいたのは、千夏先輩。
「こんにちは」
「こんにちは」
「コピー機?」
「あ、ゆっくりで大丈夫です」
「…先輩のクラスは、喫茶店やるんですよね、大喜が言ってました」
「うん」
「…そういえば、私大喜に告白したんです」
そう、真っすぐ言うのでした。
アオのハコ51話感想
今回は見どころ満載でした。まず、大喜と千夏先輩の絡みから見ていきましょう。
千夏先輩の意図としては、「大喜くんと離れたくない」という心情からくる行動に感じます。背が伸びて距離が離れることに、無意識に抵抗を示した、ということですね。
それともう一つ、「子どものころ」で真顔になった先輩。これは恐らく、大喜と先輩は中学時代にもあっていて(中高一貫なので体育館で一緒にやっていたはず)、千夏先輩だけが覚えていた、ということでしょう。
いずれにせよ、その話は後日取り上げられることになると思います。
さて、匡と雛の絡みも興味深いですね。まずは匡という、基本心情が描写されない説明キャラが赤裸々に話したこと。しかも、好きだった人に彼氏ができた、と。その女の子は一見知らないキャラに見えましたが、雛が髪を下ろしていた様子、なども考えられます。まだ謎ですね。
一方の雛は、匡にアドバイスをもらっていることは多少感じているよう。二人もいい関係性ですね。
そして最後に、雛と千夏先輩の対面、雛の告白の告白。それを宣言することは、もう大喜が千夏先輩に気があることを間接的に宣言しているような気もしますが、それに対しての千夏先輩の返答が気になります。
というわけで、また次週!
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