80話「それが私なので」
千夏先輩とデート開始と思われた前回。なぜか話は雛がフラれた直後に戻ります。
菖蒲は雛にかける言葉がなく、隣でどうしようと困っていました。
-私が余計なことしたからだよね。こんな時なんて声かけたらいいんだろ…「もっといい人がいるよ」って私が言われたらじゃあ連れてきてよって思うし。それに私は、失恋の気持ちはわからない。
持っていたティッシュを雛に渡すくらいしかできない菖蒲。
「ありがとう」
雛はそういいます。
―私に告白してくれた人の中にも、こんな風に好きになってくれた人もいただろうか…いや、いないか。辛いことだと思うけど、こんなに誰かを好きになれるなんて、うらやましい。
そして時間は戻り、部活終わりの放課後、菖蒲は雛を誘って遊びに。辛いときは考える時間減らすのが一番でしょ、と思ったよう。
プリクラ、ホッケーなどをゲーセンでやる二人。すると、菖蒲の元彼が友達といるところに遭遇します。
「なんで別れたんだよもったいね」
「いや基本我儘っていうかさあ。思ってたのと違ったというかぁ」
元彼はそういいます。
「俺意外とも長続きしていないんだよな。お姉さんはイケメンの彼氏がいるんだし、ちょっとは見習って思いやりとかそういうものを」
そこで雛が口をはさみます。
「ってことにしないと自分を保てないんですよね。自分はまともで、振るほうがおかしくて、相手が間違えてるって思えば、自分のことも、好きって思ってた時間も、傷つかなくて済むから…」
いいながら大喜のことを思い出したのか泣いてしまう雛。
菖蒲が慌てて雛を引っ張っていくのでした。
「ごめんね」
「ひなっちは悪くない。何も悪くない」
そして、菖蒲は大喜に「いのたのすきなひとはそんなに魅力的なの?」と問います。
それを見ていた匡に、「また余計な事してって思ってるんでしょ」という菖蒲。
「確かに私は外野だけど、あんな姿みちゃったから、みてどうしてって思ったから。思ったことははっきり言わせていただくんで!」
言いながら中指を立てる菖蒲。絶対この描写いらない。。
「確かにマネージャーのおかげで蝶野さんが救われた部分はあるだろうし。一人ぐらいそういう人がいても。」
いいんじゃない、と匡。
そして、その日も練習が始まるのでした。
アオのハコ感想
菖蒲をいい人に描こうとしたのだと思いますが、雛のことを考えているというより自分のことを考えて行動しているのでただただ雛がかわいそうにしか見えません。
そもそも読者はデート回だと思ってるのにこんな訳の分からない話を入れた理由がよくわかりません。おそらく、千夏先輩とのデート中にばったり遭遇、引っ掻き回す動機を読者に与えるための会なんでしょうが、ちょっと面白くないですね。
引っ掻き回すことで話が盛り上がるならいいですが、引き延ばし役としか思えません。
今後詰まらなくなったら、単行本買うのはやめようかと悩む回でした。
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