ようこそ実力至上主義の教室へ 「激動の満場一致特別試験」二年生編5巻 ネタバレあり感想&考察 よう実

ようこそ実力至上主義の教室へ

10/25日、待ちに待ったよう実二年生編第5巻が発売されました。今回はその感想や自分なりの考察を(でも今回はそこまで考察ない)だらだらと箇条書きしていきたいと思います。

※あくまでも個人の感想です。

流れとしては、今回の要約→感想→細かい気になった点、個人的好きポイント→今後の考察ちょっと→終わりに

それでは、さっそくどうぞ。

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要約

まず5巻の情報を整理していきたいと思います。

・クラス全員の投票が一致するまで行う「満場一致特別試験」がメイン(他学年はほぼ登場せず)

・その試験は過去に茶柱たちも行った。(そこで茶柱と星ノ宮の間で揉めた)

・全五問、最後の問いで「クラスメイト一人退学させる代わりにクラスポイント100ゲット」賛成か反対か。という重いものが。

・坂柳クラスは、坂柳がクラスを完全に掌握し(少なくとも描写上は)何事もなく終了。(退学者なし)

・一之瀬クラスは、何事もないように思われたが神崎が一人賛成に票を入れ、「このままではこのクラスはAへ上がれない。」と主張する。しかし結局クラスメイトを説得することはできず、誰も退学せず終了。

・龍園クラスは、時任が龍園退学のため賛成に票を入れるも、すべて読まれており龍園の掌の上だった。葛城が時任の価値を説き、誰も退学せずに終了。(龍園は時任を退学させてもよかったが、ひよりが葛城を動かしてそれを防いだ?)

・堀北クラスは、高円寺ともう一人が賛成に入れ険悪な雰囲気に。高円寺の「邪魔者を捨て100クラスポイントを得たい」という考えに、堀北は「反対に入れる代わりに私が毎月ポイントを支払う」と説得。しかしもう一人が名乗り出ることなく時間が過ぎていく。

・その最後の一人が櫛田であることを知る堀北、清隆はなんとか名前を出さずに反対に投票するよう試みるも効果なし。結局清隆が「誰が賛成に入れているか知っている、そいつを退学させるから全員賛成に入れろ」と言って退学者を一人選ぶ投票へと進む。

・そして清隆が賛成に入れていたのは櫛田であること、櫛田の裏の顔を説明し、それに櫛田は最終的に言い逃れできなくなり発狂&クラスメイトの秘密暴露。それを受け清隆が櫛田を退学させるようクラスメイトに働きかけ、クラスも徐々にその雰囲気に。

・しかし、堀北は一人櫛田を残したいと考えて、ストップをかける。清隆はそれに内心驚きつつも、櫛田を残す=他者を切り捨てることであり、その選択を堀北に負わせるのは酷だと自分がその役割を担うことに。そして清隆が挙げたのは、佐倉愛里だった。

・当然綾小路グループは大反対、特に長谷部は猛烈に反対する。しかしあくまでも理詰めで説得する清隆と迫る時間になすすべなく、最終的に佐倉が退学、100クラスポイントを得ることになったのだった。

・その試験の後。清隆は茶柱に呼び出される。過去に彼女が行った同様の試験では、茶柱とその恋人が退学者候補に挙がり、結局どちらもお互いに入れ決着がつかず300クラスポイントを失うという最悪の結果になったという。清隆の無慈悲な決断に、茶柱は畏敬の念を抱きつつ過去の因縁を払しょくしたようだった(?)

という感じです。詳細は省いています、詳しくは「細かい気になった点」で。

感想

全体について

・今回は二年がメイン、やっぱり二年生のキャラが一番活き活きしている気がします。

・物語の展開的には読みやすくて面白かったです。

・読後の爽快感はゼロ。けど無人島編よりは面白かったかなあ。これがよう実っていってもいい気もします。

・一応次以降が気になる要素も出ていたので、まあまあ、まあ満足、って感じでした。

トピックごと

・冒頭清隆と恵のカップル発覚はさらっと流されましたね。もう少し周囲の反応を見てみたかった気もしました。龍園とか坂柳とか、平田とかいろいろ。

・文化祭、体育祭は次以降のようですが、体育祭は清隆出場しない説濃厚ですね。詳細は「細かい点」で書きますが、一年の時にやったのまたやってもなあ、と思っていたので、これはうまいなって思っちゃいました。

・1,学年末試験の対戦クラスを選べ。 2,修学旅行の行き先を選べ。 3,支給プライベートポイント0半年&ランダム3人にプロテクトポイント毎月支給or支給PP半分&任意一名にプロテクトポイントor次回筆記試験成績下位五名のPPが0。 4,学期末試験で難易度上昇orペナルティ増加or報酬減少を選べ。 の四つ、割と面白かったです。個人的突っ込みポイントはやっぱり「修学旅行で何が起こるんだ…」ですかね。

・坂柳クラスは盤石なのかなーやっぱり。何もなさ過ぎて怖いというか、圧倒的ですよね。なんの滞りもなく、最後の問いが数ページで終わってます。今後なにかあるとしたら橋本なのかなあ?

・一之瀬クラス、神崎にもう少し頑張ってほしかった気もしますが、一之瀬がちゃんと清隆の言いつけを守ってて偉いですね。「俺にはこのクラスを変える実力がなかった」という神崎のセリフ、これは例の「あの」セリフと響きますよね。ほら、「実力があるのにそれを使わないのは…」のやつ。意図がある描写なんですかね。「俺には」ということは…?

・龍園クラス、時任頑張ったけど及ばず、伊吹の相変わらずさも見れて、葛城のムーブもよかったし、龍園がかっこいいことも相変わらず、そしてひよりがかわいかった。龍園主人公に見えた。というか、今巻の龍園のムーブが理想的で、さすがの一言でした。なんか龍園クラスが一番強くなってる気がするんですけど。

・そして堀北クラス。まず清隆が堀北をある程度信用しているっぽいのがよかった。次に平田、恵、堀北とか全員清隆のなすままで、おい大丈夫か、となりました。でもそれを良しとしない清隆が「今後俺がいなくなるかもしれない」とほのめかしていたのが気になりました。

あと高円寺は本当にすごい。もうこいつはこのままでいてほしい。櫛田はついに化けの皮が剥がれましたが、展開がお粗末すぎるような。絶対ばらされるってわかったよね?櫛田は冒頭で、八神になにか入れ知恵されている描写がありましたが、結局何だったんですかね。あれ。とりあえずこんな無策で清隆退学させられると思ってたとか、やっぱおバカなんですね。

そして佐倉が退学になったのは、やっぱり結構きついですね。別に悪いことをしたわけじゃないですし。一年生編二巻で、佐倉いなかったらDクラス割とやばかったのに。まあOAA低いのはしょうがないけどさ…

それにしても、清隆は櫛田退学、というビジョンを描いていたはずで、だから「クラスメイトを一人退学させる」にみんなを誘導したのに、堀北に少し邪魔されたくらいでそれを変更するのはいかがなものかと思いました。だって、その決を採る直前に、「堀北、洋介、いいな?」って聞いてるじゃないですか。つまり、リミットまで猶予を与えてあげて、無理なら櫛田退学だよ、ってこと。少なくとも堀北はわかってたはずです。

もっと言えば、一年生のときから、今までずっと堀北にチャンスを与え続けてきてたわけです。で、「もう無理だ」ってなって退学させるって決めたはずなんですよ。

なのに堀北は、結局櫛田守って、佐倉退学って、それどうなの?佐倉視点だと、「清隆くんが、ずっと賛成に入れる人を退学させるっていうから賛成に入れよう」って入れたのに、いざ入れたら「清隆くんが堀北さんに懐柔されて、いつの間にか私が退学する流れになってる」ですよ。いや、こんなの山内以上に発狂するでしょ。

要するに、清隆は櫛田退学の流れに仕向けた時点で、もう堀北を無視してそれを遂行すべきだったし、もし普通に退学者を選ぶなら佐倉になる可能性が一番高かったんだから、安易に賛成に入れさせるのはよくなかったんじゃないの、ってことです。「一人退学させる」を選ぶ前に櫛田の本性をさらしておけば、櫛田が自暴自棄になって反対に変えてたかもしれないし、絶対佐倉退学にせず進める道もあったんですよ。

でも結局佐倉は退学しました。それって、結局佐倉を退学させた方が良いって清隆が思ってたからなんでしょうね。だってそうじゃなければ、今言った通りほかの道も選べたはずですし。でもそれなら最初から佐倉ターゲットにすればよかったじゃん。なんでいきなり変えるねん。櫛田の退学メリット=佐倉の退学メリットだと考えたのでしょうか。それなら友達優先するよね?ってことは、櫛田の退学メリット<佐倉の退学メリットって考えたのかなあ…

さすがにグループの仲間退学ってサイコパスです。いや、サイコパスですけど。

個人的結論は、展開的には佐倉が退学しない方法はいくらでもあった、けど清隆は佐倉を退学させた。ただし本当は櫛田を退学させようとしていて、けど堀北に言われて考え直しちゃった(?)→清隆サイコパスだわあ。です。

と、ここまで考えて別の解釈も書いときます。

清隆の真意は、櫛田退学による堀北のデメリット<佐倉退学による堀北のデメリット、だった説です。清隆にとっては櫛田退学がベストの手だったけど、それ以上に「堀北の考えを優先する、堀北をリーダーとして動かす」という優先順位があったとしたら。それなら、一連の掌返しにも納得がいくなー、なんて思いました。まあ、真相はわかりませんが。

でもそうだとしても、櫛田というクラスメイトの秘密抱えた人間を残す理由がよくわかりませんし、作中でも読み手が「それなら残していいかもな」と思えるような理由も書かれていなかったので、「なんでやねん」という気持ちは残ります。

櫛田は他クラスの子の情報も少し握ってるみたいですからそれを使うのかもしれませんけど、いや、自クラスいつ裏切るかわからないじゃん。という感じでした。

おおまかな感想は以上です。

細かい気になった点、個人的好きポイント

・メイド喫茶楽しみ。けどひよりのメイド姿が見たかった…

・清隆と坂柳理事長の会話で、「体育祭は来賓が来る、もしかしたらパパ関係の人が来るかもしれないから病欠ってことで隠れてほしい」と打診されていたところ。清隆は、「断ろうと思ったが新しい考えも浮かんだ」と、自分抜きで戦うこと?を示唆している様子もあります。これは体育祭はお休みでしょうおそらく。文化祭に全力投球ですね。

・八神が櫛田に話した内容やっぱ気になる。二回目。

・前巻に出てきた時任は仕事してくれましたね。一方姫野は特に何もありませんでした。Aの影薄い方も何もなし。一之瀬は清隆にふられたあとも普通にふるまっているっぽいですが、もっと描写がほしい!(わがまま)。あとひよりの微笑みが尊い。

・「いつでも、いつまでも俺がフォローできるわけじゃない」という清隆の心理描写。さすがに先の神崎の「俺には」のセリフとか、清隆がクラスのヘイトを一手に引き受けたのとか総合すると、クラス移動あるんじゃないかなあ、とか思いますね。

・「抱いたことのない不合理な感情が俺の脳裏に浮かび上がってくる。あんたならこんな時どんな決断を下しただろうな。心の中で堀北学に問う。」という清隆の心理描写は個人的に今回一番好きでした。清隆が迷っていて、かつ学に聞いているのが、認めてるなって感じがしました。

・櫛田の暴露。結局、長谷部の抱えているものが何なのかはわかりませんでしたが、結構大きい問題であることは間違いないようです。暴露したやつは大したことなかったかな。で、この後このクラスどうすんの?今まで慕われてた櫛田が崩壊、清隆サイコパス化、一人退学。秘密ばらされて関係悪化…かなりやばいんじゃ。

・長谷部が泣ける。佐倉を必死に守ろうとしてるのがもう…軽率に言葉を使いますけど、泣いちゃいそうでした。

・清隆、佐倉を切り捨てて「手遅れになってから後悔するんだな」は怖すぎるよ、主人公が言っていいセリフじゃないよ。けど、一年生編3巻のときを思い出して、ちょっと痺れました。

・茶柱先生、やばい。三年三学期で300ポイント失うってさすがに…まあ本人がふっきれたならいいけどさ…本当に高度育成高等学校で3年間過ごしてきたの?

・次巻、堀北クラスがクラスメイトを一人切り捨てた、と他クラスが知った時の反応が気になる。一之瀬あたり、「え…堀北さんが…?」ってかんじなんじゃないの。神崎は逆に「やるな」かもしれないけど。龍園は読めないけど、ここ最近クラスメイトを大事にしはじめてた堀北が切り捨てたって、清隆が何かしたとか勘づくのかな。

今後の考察もどき、気になる展開

・まず清隆のクラス移動は80%くらいあると思います。いくなら一之瀬クラスかなー。理由は今までの描写。ポイントの問題は、南雲とか一之瀬とかたくさんもってる人からだと思います。

・体育祭は清隆出ないで描写カットされる予想、あるいは清隆なしの体育祭描写かも。そのあとは文化祭準備。そして清隆ぱぱ来るかも。え、八神まだいるのに?

・南雲と八神は一体何するのか。ってか、一之瀬は清隆の秘密の片りんを知ってるはずなのにそこスルーされてるからもっと描写してほしいし、龍園、坂柳、堀北、伊吹あたりが八神、天沢と戦うのも早く見たいので、でも文化祭じゃやらないかなー。。

・今後のDクラスについては、正直読めませんが、堀北中心にいい方向に変わっていくはず。そうじゃないとメタ的につまらない。それのファクターとして体育祭文化祭かな?けど、だとしたら八神&南雲サボりすぎじゃね?ってなっちゃうけど…

終わりに

というわけで、今回はよう実二年生編5巻についてだらだらと語ってみました。次は年明け、早く来てほしい…

それでは、また!

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