【アオのハコ】56話ネタバレあり感想まとめ! 白熱のVS遊佐君戦。

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56話「何様だよ」

前回のお話はこちらから!

「おしいー!ラリーは続いてるのに、最後決めきれないな」

「そこ決めないと、意味ないだろ。」

「針生、お前もう少し後輩にやさしく…」

―練習試合とはいえ、ここで一皮むけないと、またおいていかれるぞ、大喜。

大喜と遊佐君の試合を見守る針生先輩は、そう試合に目を向けます。

しかし、試合は依然として遊佐君ペース。大喜はラリーの中で、イヤと言うほど実力差を突き付けられます。

―呑気にIH行きたいって言ってた自分を、殴ってやりたいな。遊佐君レベル、それ以上じゃないといけないのに。針生先輩から1セット取った時、もしかして。なんて浮かれて。

―その結果、みんながIHいってる中、俺は見てるだけで。

そして思い出すのは、雛の告白。

―嬉しかった。

驚いたけど嬉しかった。けど、心のどこかで、俺?って。

一年生ながら、IHで表彰台にのる圧倒的な実力を持つ雛と、自分とのギャップを思う大喜。

「ねえ、同居人くん大丈夫?プレーが荒々しいというか、自暴自棄みたいになってない?」

渚さんはそんな大喜のプレーをそう表します。

「きっと大丈夫。足の動くうちは」

そんな大喜を、大丈夫と信じる千夏先輩。

―あのときだって…

その大喜が思い返すのは、千夏先輩がIHに敗けたときのこと。

―先輩に頼られて嬉しかった。元気出してほしくて。けど。俺、何様だよ、って。

その瞬間、汗で濡れたコートに足を取られ、滑ってしまう大喜。

そんな大喜を、遊佐君は静かに見つめるのでした。

56話感想

非常にわかりやすい構図となりました今回。ざっくり説明すると、

IHに行った周りの人と自分とのギャップを勝手に自分で自分に突き付けて、もがき苦しむ大喜。

当然それを目標にすること自体は悪くないですが、宿敵との一戦という大切な場面にも関わらず、「その気持ち」が雑念となり、試合に集中できず。自分の不甲斐なさ、「何様だよ」という気持ちがそのままプレーに出てしまい、荒々しくなってしまう。

まあ、大喜の性格から、そのように自分が、自分がと視野を狭めてしまうのは仕方のないことなのですが、、それに、周りのヒロインがハイスペックすぎますし。方や自分は県予選敗退ですからね。

こういった、「主人公だけがなかなか活躍しない」というラブコメはなかなかないなと思いましたが、ありました。あだち充の「タッチ」ですね。双子の弟和也、幼馴染の南が圧倒的なハイスペックであるのに対して、主人公達也はダメダメ。

タッチでは、弟和也の死がファクターとなり達也が覚醒しますが、大喜はどのようにこの苦しい自分の精神状態から抜け出すことができるのでしょうか。個人的には、雛や千夏先輩ではなく、針生先輩や遊佐君や兵頭さん、匡といったメンバーの言葉で切り替えてほしいです。もちろん自分自身でもいいですけど。

なんというか、ヒロインが原因で、自分とのレベル差でこのような状態になってるのに、その慰めまでヒロインにやってもらうというのは、すこし介護されすぎな気がするので。

次週、試合の結末やいかに。

次のお話はこちらから!

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