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21話ネタバレ
「猪鹿蝶の心の内は?」というアオリから始まる今回の話。タイトルは、「一つちょうだい?」です。
冒頭、針生先輩と試合をする大喜。先週1ゲームとりましたが、その続きの三セット目。
そう簡単にポンポン勝てるようにはなりません。
何とか食らいつこうとしますが、やはり針生先輩のほうが一枚上手のよう。しかし。
針生完全にスイッチ入ってるじゃん
針生についていけるやつもそういないしな
大喜もうまくなったよ
明らかにスピードついたし練習の成果だな
これは明日からの大会も
もしかするともしかするかもな
そう、二人の試合を見ていたほかのバド部員が語っていました。
さて針生先輩との試合は、下校時刻&明日が大会当日ということもあり途中で打ち切りに。
「続きは決勝でやればいいだろ」
そう顧問の先生に言われるのでした。そして、
俺と当たるまで負けんなよ
そう、針生先輩に言われるのでした。
帰り道、親友の匡との会話。
なあ大喜前から疑問だったんだけどさ
お前IHいけたら告白すんの?
聞かれたとたん一気に結婚まで考えてしまう大喜。匡にそんな壮大な話してないから、と突っ込みを入れられました。
告白する気満々ってことか、という問いに、しかし大喜はすぐにはうなずけません。
もし、もしも、もしだ
万が一フラれたら、千夏先輩が俺の家に居づらくなるじゃん
そこが気になっているようでした。
やらない後悔よりやった後悔とかいうけどさ
相手のこと無視して自分の気持ち押し付けるようなことしたくないよな
どうでもいいけどここの横顔ホラーすぎます。
さて、帰り道の途中でコンビニにたむろするバド部先輩と山本先生(多分初出演)に遭遇。なんでも先生が大会前に好きなものをおごってくれるらしい。
コンビニでからあげくん?を買いつつ、おいてあった雑誌を見て「千夏先輩と海とかいきたいな…」なんて言う大喜。IH出場したら、前の水族館の時とは違い、今度こそ「自分で」誘うことが許される気がする、と考えるのでした。
で、コンビニをでるとそこには鹿と蝶が―千夏先輩と雛が、それぞれ友達を連れてやってきてました。
匡は何かを察して逃げようとしますが大喜が引き留めて。先に動いたのは雛でした。
いいもんたべてるじゃーん!!
と、大喜のからあげくんをひとつぱくり。
あ!おれのからあげ!
先生のおごりでしょ
カロリー気にしてるくせに
タンパク質だもん
揚げ物なめるなよ
と、仲睦まじい会話を繰り広げる二人。それを無言で見つめる千夏先輩。
さらに雛の攻撃は続きます。
わかったわかった
最終日差し入れ持って行ってあげるから
ちゃんと勝ち残りなさいよね!雛様特製弁当作ってあげるー
と、そのまま去っていきます。
一方大喜は千夏先輩と目が合います。さっきあんな話をしていたので変に意識してしまう大喜ですが、とりあえず話しかけて。
千夏先輩は奢ってもらわないんですか
もうお金ないんだって
だから―
一つちょうだい?
きました今回のタイトル。
からあげをほおばる先輩もかわいいと思う大喜。
そんなに食べたかったんですか
うん
蝶野さんをみて、羨ましいなって
え―…?
ごちそうさま
これで試合も頑張れるよ
そう言って、先輩も去っていきました。
羨ましいって唐揚げのことだよな
それとも―…
そして、次週大会へ。というところで終わりです。
感想
まず冒頭、針生先輩と渡り合えるようになってきたこと、いいですね。次週の大会に向けていい仕上がり。
なんだかんだ今まででも一番ってくらいバドしてました今回。もっとスポーツ推してくれていいんですよ?
さて帰り道のシーンでは、匡君が読者代わりに聞いてくれる。もしIHにいっても、まだ告白はしないかもしれない、というのはわかりましたね。このシーンがあるということは大喜がIH行く可能性あるのか?僕は今回は例の強豪校の人に負けると思ってるんですけど。
そして問題コンビニシーン。
体育館以外で猪鹿蝶がそろうのは何気に初かもしれません。
雛、自分のターンが終わってもどんどん攻めます。やっぱ恋は攻めてこそですよねといわんばかり。正直、今回雛が出てくるとおもっていなかったので不意打ちでした。
でもそのリードをかっさらっていく千夏先輩の破壊力。唐揚げほうばるコマは丁寧に描いていて「わかってるなー」と思いましたが、問題はそのあとの、コマに振られた「ドキドキ」の描写。
これ、ちょっとアオのハコ第九話のときのぼくの感想をちょっと見ていただきたいんですよ。面倒な人は太字のところだけでも↓
絵の上手さはもう当たり前になっているとして、今回もいいお話でしたね。
同じ家に住んでいることによるあるある、体育着の取り違え。
千夏先輩が気づいて連絡くれますが、人目につかないところで渡したいのにその場所がない!
なんやかんやあって屋上へたどり着き、無事渡すことに成功。
けど先輩はいきなり大喜の前で着替えはじめようとして、大喜あたふた。
上手くまとまっていました。
普通のラブコメなら他キャラの乱入があったり、なんなら結局渡せなかったり、ハプニングのドタバタが巻き起こるところだと思いますが、そんなことはなく。
最後の二人の時間とか、本当に丁寧だし、これはラブコメじゃなく青春漫画だと改めて思いました。
ただ、千夏先輩がいきなり着替えようとしたのは、ん?ってなりましたね。女心分からない…普通、無くない?
千夏先輩は天然キャラじゃないと思ってたけど、もしかしてわざとなんだろうか。
前に大喜に「先輩は気にならないかもしれないけど」って言われてたとき、実は気にしてる風だったけど、あんな無防備ならそりゃ大喜も「男として見られてない」って思っちゃいますよねー。
女の子に目の前で着替えられるなんて、逆に脈無しかも。てか、そんな女の子怖いよ。。まあ弟みたいに思われちゃってるのかなーと。
意識させたかったのか、真意はわかりませんでしたが、可愛いからよし。
と、ここまで書いて、もう一回あのシーン読み直して、思いました。千夏先輩が着替えているとき、「ドキドキ」って振られてるじゃないですか。これ、大喜のコマだけじゃなく、千夏先輩の着替えのコマにもかかって描かれているんですよね。
邪推かもしれませんけど、つまり、先輩もドキドキしていた…?
そうだったらもう、語彙力です。
なんにせよ可愛いからいいんだ。
で、今回。この「ドキドキ」ってやつ、千夏先輩が「ごちそうさま」って言ってるコマにも振られてるんですよ。これはね、三浦先生やってますよ。完全にそういうことですよ。
第九話の時は「ドキドキ」が完全に先輩のコマに描かれてるんじゃなく、大喜と先輩のコマにまたがって描かれている感じでした。しかし今回はがっつり先輩のコマ。これはもう、そうでしょ。
というわけで、少なくとも、千夏先輩も大喜のことを意識しているのは間違いないです。ただ、先輩は「雛の気持ち」に気付いているんですよね。そこがどう作用するのか。
なんにせよ、見逃し厳禁のIH予選が、次週から開幕です!
では、また。
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