今回は33話のまとめです。
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33話「大穴が勝ちをさらう展開」
大学の練習に参加する針生先輩と大喜。そこには、あの兵頭さんもいました。
やはり高校とはレベルが違う練習に、汗を流しながらなんとかついていく大喜。
すると、休憩中に兵頭さんが声をかけてきました。
「君さ、余裕なくなると力む癖あるよね。」
「えっ?」
「打つ直前に右肘引いちゃってたよ。もっと力抜いて―」
そう言われ、アドバイス通りにスマッシュを打つと、きれいに決まりました。
「今のが打てたら、遊佐からもっと点取れてたかもね」
「ダブルスの時はいいショットもあったのに、シングルスは残念だったなって。」
「俺はこのままだと、来年のIH二枠、針生と遊佐に決まりだと思うけど、どう思う?」
兵頭さんからの、率直な容赦ない問いが投げかけられます。
それに対して大喜は。
「俺もそう思います。それにそのほうが、わかりやすいです。」
「今は二人に全然かなわないけど―」
「追うほうが、頑張れるタイプなので。」
そういいながら、スマッシュを決めるのでした。
(それでもかなり難しいと思うけど。追われてるやつらは、努力の仕方を知ってるから先にいるわけで―)
(けど俺は、大穴が勝ちをさらう展開が、すきなんだよなあ)
そんな大喜を見ながら、兵頭さんは一人そう思うのでした。
さて、練習後。足がプルプルの大喜と、先に帰ってしまった兵頭さんを気にする針生先輩。
針生先輩は、「次に会うのはIHか…」と、何かを考えこんでいるようでした。
すると、そんな中匡から突然連絡が。
「すまん、熱出た。今日花火大会いけない」
「二人で行ってきて」
なんとまさかの事態に。
「私はいいよー」
という雛の返信に、思わず先日の「あの顔」を思い出す大喜。
心を落ち着かせながら、花火大会へ向かうのでした。
大賑わいの祭り会場の中、少し遅れるという雛を待ちながらぶらぶらする大喜。
道すがら、先輩に似た髪型の人を見かけて慌てたりしますが、本物の千夏先輩とは遭遇しません。
―同じ追うでも、一方通行じゃない分、バドより恋愛のほうがしんどい…
などと思っていると、りんご飴の屋台を見つけます。
雛が好きだったことを思い出し、買っといてやるか、と大喜。
「それ私にくれるの?」
と、タイミングよく背後から声が聞こえてきました。
聞きなれた声に、大喜は振り向きながら
「ちゃんとお代はもらうからな」と軽口を返しますが…
振り向いた先にいた浴衣姿の雛に、一瞬言葉を失いました。
「なによ」
「あ、あ、と…300円な」
「わかった!」
真夏の花火大会が、始まるのでした。
33話感想
というわけで、今回もとてもよかったですね。
まず兵頭さんですが、少しずつキャラの内面が見えてきて面白いです。圧倒的な強キャラですが、針生先輩と同じように、面倒見がいいところもありました。
大喜とは恐らく戦う機会はもうないと思いますが、いいキャラなだけにもったいないですね。
そして針生先輩もまた、何かを考えこんでいる様子。兵頭さんと高校で戦える最後のチャンス、掛ける思いもひとしおなのでしょう。
さて、問題は匡君です。ラブコメの神様に、有能な親友ポジションとしていいように使われてしまっていますね。
風邪をひいて寝込んでいる描写はあったので、恐らく気を遣って嘘をついたとかではないと思いますが、だから余計に可哀そうです…。
そんな匡くんをよそめに、自然と千夏先輩を探している大喜。ですがそれでもりんご飴をちゃんと買うのは好感度高いです。
そして、やっとついた雛に、いつも通りで行こうと思っていましたが。浴衣姿。
大喜の思考から、その一瞬は千夏先輩のことは消え去っていたでしょう。
とにかく、ここからいよいよ始まります、というところで今回のお話はおしまいです。
追記:兵藤先輩の「大穴が価値をさらう展開」は、雛の勝利フラグでは?と、読み返してふと感じました。それだけです。
いやー。次回以降どうなるか。千夏先輩は絡んでくるのか、雛はどこまで攻めるのか。期待大です。
それでは、また次週。
次のお話はこちらから!
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