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アオのハコ44話「叶ってないよ」
前回、大喜に「好き」と伝えた雛。そして、自分のシュートミスであと一歩勝てなかった千夏先輩。今週は、Cカラーです。
シュートを外した千夏先輩は、自分の足元を見やります。すると、切れたミサンガが。それを見て、「叶ってない。全然かなってないよ。」そう思い、溢れるものが止まりませんでした。
一方、雛サイド。雛は「好き」とだけ伝えてごまかすかと思いきや、
「大喜のことが好き」
そうハッキリ宣言します。あまりに驚いて、「それって恋愛的な?」と聞き返してしまう大喜。それにも臆することなく、「恋愛的な。」と返す雛。
「親友だと思って油断してたろ!なんてったって私も自分でびっくりだからね!まさか大喜を…なんて!」
その雛の攻撃に、変な顔をする大喜。それは、まぎれもなく照れている表情でした。
「予想外すぎて正直戸惑ってるのと、告白されるのなんて人生で初めてだから、正直照れる」
その言葉に満足そうに笑う雛。そして、「大喜が千夏先輩を好きなのは知ってるから、返事はすぐじゃなくていい」と言います。
「ただ伝えないと何もかわらないと思ったから。これからは親友としてじゃなく、自分のことが好きな子として見てよ」
そういうと、雛は走り去って行ってしまうのでした。大喜は一人、帰りながら雛のことを考えます。花火大会の時、可愛いといった時の雛の反応を思い出し、叫びたくなる大喜。「かっこいい」と言った時の雛も。そんなことを考えているとあっという間に家についてしまいます。
すると、丁度外にいたお母さんに、雛のことを考えて悶えているのを、筋トレをしていると勘違いされました。さらに、
「そういえば連絡あったわよ。千夏ちゃん。負けちゃったって。」
そう告げられるのでした。ハッとなって時計を見る大喜。試合はとっくに終わっている時間でした。何もしていないのに、少し後ろめたさを感じてしまう大喜。

翌日。雛と顔を合わせるのが気まずい大喜は、練習時間が重なっていないことに安堵しながら体育館へ向かいます。しかし、入り口には何度も深呼吸して、入るのを躊躇している雛が。
「何見てるのよ!」
「入口そこなんだから仕方ないだろ!」
「声かけてくれればいいじゃん!」
「かけにくいだろ!」
「なんでよ!」
「なんでって…」
理由を口に出して言えるはずもなく、沈黙する大喜。
「そうだね。大喜はその調子でいて。私が視界に入る度に、ドキドキするがよい。」
「ドキドキなんてっ!」
「…してなくても、私が大喜のこと好きって、思い出してくれればいいよ。」
とにかく攻めまくる雛に、やはりどきりとしてしまう大喜。
「はい今ドキドキしたー。告白の効果抜群のようだね。」
「してないから!声でかいって」
言いながら、二人は体育館に入っていきます。
まだ時間は早いので、誰も聞いていないと思われましたが…
一人。
鹿野千夏先輩は、その光景を見てしまっていたのでした。
アオのハコ感想
前回、雛はまたごまかすのでは、とやきもきした読者一同の期待を見事裏切り、「大喜のことが好き」とハッキリ宣言した雛。それだけで、もう感動して泣いてしまいそうでした。一方の千夏先輩の及ばなかった涙も、部活動やなにかに打ち込んだ人なら涙腺に来るものがある名シーンでした。
さて、今回は素晴らしい、の一言でほとんど感想はありませんが…千夏先輩の今後が一番気になるところでしょうか。
- 雛と大喜が付き合ったと確信しさらに距離を置く、バスケに打ち込む
- 大喜への想いが溢れ自分も参戦する
要するに、引くか攻めるかの二択が存在しています。ですが、今までの話の流れを見るに、まず間違いなく「引く」を選択するでしょう。となると、問題は大喜がどう動くか、です。
雛の想いを無下にすることもできないですが、だからと言ってあっさり乗り換えるような人間でもない。個人的に可能性が高いのは、
- 大喜、雛のこともあり自分の気持ちに決着をつけるため先輩に告白
- 先輩、大喜のことが好きだがIHで敗けたことや雛のことから断る
- 断られたことにより、雛と大喜の距離が縮まっていく
の流れだと思います。王道ながら、このパターンが一番ありそう。他の可能性としては、千夏先輩がOKするパターン、大喜が告白しないパターンなどですが、それらは限りなく低い可能性な気がします。
また、匡くんがどう反応するのかも見てみたいです。なんにせよ、いよいよ青春が怒涛の勢いで動いているので、ここからは目が離せません。
というわけで、また次週!
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