今週もアオのハコについて書いていきます。
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42話「無理なお話」
見事一回戦を突破した様子の栄明高校女バス部。宿舎にて、次の試合のミーティングが行われています。
「明日の二回戦だが、相手は昨年優勝校の、湊崎学園だ。正直厳しい試合になると思う。が、勝てない相手ではない。それぞれ集中して臨むように!」
次の試合は強豪と当たるとあって、かなり気合が入っているようでした。ミーティング終了後、先輩に声を掛けられる千夏先輩と渚さん。
「渚、千夏、明日は頼むよ。一回戦、二人が得点重ねてくれたおかげで勝てたし。」
「それは、先輩たちのアシストのおかげで!」
「じゃあ次はアシストなしでも宜しく」
それだけ言うと、先輩たちは行ってしまいます。すると、渚さんがこんなことを言います。
「そういえば千夏、きいた?吉谷先輩と小池先輩、IH終わったら引退するって。受験に専念するからって。」
その言葉に、驚きを隠せない千夏先輩。
「だから私たちで、少しでも長くバスケ部でいてもらえるようにしないと。先輩たちから直接聞いたわけじゃないけど、そういう噂が…」
と、そこで渚さんは千夏先輩の異変に気が付きます。
膝を抱え、顔をうずめる、ダンゴムシ状態の千夏先輩が居ました。どうやら、プレッシャーが限界突破すると、こうなってしまうようです。
「ちなつさーん。そんな背負わなくていいんですよー。」
「ムリだよ。5分だけこうさせてくれ…」
それを、仕方ないなと隣で見つめることにする渚さん。千夏先輩の家族と離れている境遇を知っていたからこそ、不安を持っていることも理解しています。
「渚…バスケって楽しいよね。」
「もちろん。」
「一回戦試合して、勝って、…吉谷先輩からパスもらって、小池先輩のスクリーンでマーク外してシュートして、外したら渚がリバウンドとってくれて。一生このままバスケしてたい、って思ったんだよね。」
そういう千夏先輩。
「それは、無理なお話だね。ほら、いい加減起きなさい!主がそんなんじゃ、ミサンガも泣くよ!」
その言葉に、ふと大喜のことを思い出す千夏先輩。
「大丈夫。明日はちゃんとするから。」
「じゃないと困る。」
そういう先輩は、気持ちを切り替えることができているようでした。
場面は大喜たちのいる、いつもの体育館へ。バド部員が、IHの優勝者である兵頭さんのことや、その兵頭さんに敗けた針生先輩のこと、唯一残っている女バスのことなどを話しています。匡と大喜も、IHのことを話していました。
「そういえば蝶野さんは?結果とか聞いた?」
「それが特に連絡ないんだよな。試合前に連絡はしたんだけど…」
練習後、一人体育館に残る大喜。なぜかしまい忘れられていたバスケットボールをみつけ、千夏先輩のことを思い浮かべます。運試しにシュートを打ってみるも、外してしまい慌てる大喜。縁起が悪い、と一瞬思いますが…
―俺の縁起なんて関係なく、千夏先輩はシュート決めるよな。あんなに毎日練習してたし。一つ年上で、マイペースで、距離感おかしくて、何考えてるかわからないのに。意外と子どもっぽいところもあって。気にしすぎくらい気遣いで、とにかく負けず嫌いで。バスケしてる姿がめちゃめちゃかっこいい、そんな先輩のことが…
すき。と思わず声に出たと同時に、大喜の放ったシュートは見事ゴールするのでした。自身のあまりの気持ち悪さにとたんに恥ずかしくなる大喜。一人体育館でうわあと叫びます。すると、
「なに一人で騒いでるの。」と声がしました。
そこには、IHから帰ってきた雛の姿が。学校に、IHの結果報告に来たようでした。大喜は、おずおずと雛に結果を尋ねようとします。しかし、それを遮って
「大喜、たい焼き奢って。」
そう雛は言うのでした。
感想
細かい気になる点はありましたが、今回も面白かったです。
今回も千夏先輩のバスケ描写はほとんどなかったですね。いつ本気の先輩を見ることができるのでしょうか、次は少しでいいからプレイしているところが見たいです。
また、冒頭出てきた女バスの顧問みたいな人今後も雑に扱われるのか気になります。吉谷先輩、小池先輩は初めて名前を聞いた気がしたのですが、その二人が引退と言われてもこちらに千夏先輩の感覚が伝わってきにくいような気はしましたね。女バスがほぼ描かれていないので余計に。
ただ、三つの部活と恋愛を描き分けるのは正直不可能に近く、まして目まぐるしく打ち切り候補がいれかわるジャンプならなおさら描写に慎重になります。
いまさらながら、雛はバド部のマネージャーとかでもよかったのではないかな、と思ってしまいましたが、(千夏先輩の同居がアドバンテージすぎるので)それだと単調になってしまうとも思います。ただ、今後三つのスポーツを描き分けていかないのであれば、あんまり意味なかったのでは…
さて、千夏先輩にとっても、ミサンガは力強いアイテムとなっているようです。夏祭りの時に、ほぼ大喜に恋心があるのは確定したと自分は思っていますが、IHを終えてどうなるのか非常に楽しみです。
そして主人公大喜ですが、あまりにも女々しすぎましたね。どう考えても女性キャラのモノローグでした。リアルでも漫画でもあまり見ないタイプで、少し気持ち悪かったです。本人も言ってましたが。まあすべてのジャンプ主人公が男らしく、豪快である必要は全くないですし、そういう意味ではよいとも思いました。
そして、久しぶりの登場、雛。一コマの笑顔だけでノックアウトされそうになりましたが、サザエさんヘアーは健在でした。雛は伊藤君の花火一緒に見ようをどうやって断ったかずっと気になっていますが、それが明かされる日はくるのか。
というわけで、また次週!
次のお話はこちらから!
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