【狩猟免許を取るには?】大学生の僕が狩猟免許をとるまで、そして取った後の話。

趣味、大学生活

はじめに

今回は、狩猟免許を取得した僕の体験を短く綴っていきたいと思います。これから狩猟免許を取ろうと考えている人、興味があるけどよくわからない人は、ぜひ参考にしてみてください!

狩猟免許試験の概要だけ知りたい人は、最後にまとめパートをつくっているのでそちらまで飛んでください。

狩猟免許の分類

初めに、「狩猟免許を取る」と言っても、実はいくつか種類があります。大まかに分けると、

  1. 銃猟
  2. 罠猟
  3. 網猟

の三つです。今回僕が取得したのは罠猟ですので、主にそちらについて触れたいと思いますが、三つの違いを簡単に説明すると、

銃猟:鉄砲を用いて猟を行う。他の二つに比べると取得難易度とかかる時間がやや長め。獲物は鳥類、鹿などが主流。

罠猟:くくり罠、はこ罠などを仕掛けることで獲物を捕まえる。獲物は主に鹿、猪、タヌキやアライグマなどの中小動物。この免許では、熊及び鳥類を狩猟することはできない。

網猟:鳥類を狩猟するための免許。むそう網、つき網などがある。

全ての免許試験において、筆記試験と実技試験の二種類に合格する必要があります。

まず初めの筆記試験では、鳥獣保護法をはじめとする法律に関する問題と、狩猟を行う上での留意点などが出題されます。

実技試験では、銃猟なら銃の扱い方、わな猟ならわなの扱い方というように狩猟につかう道具の扱いに関する試験と、「鳥獣判別試験」という二つの試験からなります。

鳥獣判別試験は、鳥獣の絵、写真を見せられ、それが狩猟していいものかいけないものかを答える試験です。

YouTubeに例題(実際の試験とほぼ同じもの)がいくつか載っているので、そちらで学習すると良いでしょう。狩猟鳥獣判別試験

では、今回は僕がわな猟を取得するまでの流れを解説していきます。

やること①住んでいる自治体+狩猟免許で検索し、試験に応募

まず初めに、ご自身が住んでいる自治体がどのように狩猟免許試験を開催しているかを確認します。例えば僕の場合は、東京都 狩猟免許 と検索しますね。

するとこのように都の方で狩猟免許試験に関する内容を載せたサイトが出てくると思うので、そちらをチェックします。(本年2022年の免許試験は終了したため、来年以降にまたご確認ください)

さて、このまますんなりいけばいいのですが、実は東京都では近年狩猟免許を取得したいという方が増加しており、コロナウイルスの影響も相まって現在受験できるかどうかは抽選制となっています。

そのため、まずは抽選に応募し、当選したら試験を受けることができるんですね。

見事当選したら、いよいよ試験に応募します。

流れとしては、必要書類をまとめて(HPに記載しています!)自治体に送付、返ってきた受験票をもって当日受験会場に行く、という感じです。これだけ見ると簡単そうですが、必要書類には「医師の診断書」というようなちょっと準備に手間取るものがあるので、余裕をもって用意するといいですよ!

ちなみに僕は、大学の保険センターを利用して診断書を書いてもらいました。大学って便利ですね。笑

やること②猟友会主催の初心者講習会に行く!

「狩猟免許はだれでも受かる」とよく言われるのですが、それはこの講習会があるからと言っても過言ではありません。

というのも、狩猟免許の試験には猟友会が大きくかかわっており、この講習会で教えてもらったことがそのまま試験に出る、なんてことも多々あるそうです。(実際に、自分は教わったものがそのまま出ました)

さて、その講習会の受講方法ですが、こちらも自治体+狩猟免許初心者講習会で検索すれば、OK。

この講習会は必ず受講しましょう。逆に言えば、これさえ受講すれば90パーセント合格します

やること③講習会に行く

さて、試験の申込み、講習会の申し込みを終えたら、講習会までは特に何もしなくてもOK。講習会に応募すると、猟友会からテキストが二冊送られてくるので、心配な方はそれを流し読みしておくと良いかもしれません。

そしていざ講習会へ!

講習会には、筆記用具、特にマーカーや付箋を持っていくことをおススメします。あとは飲み物とか好きなものですね。もちろんテキストはお忘れなく!

講習会では、まず座学の授業、その後に実技試験の授業があります。特に実技試験は、本当に全っっったく同じ問題が出たので(笑)しっかり聞いておきましょう。

僕と同じくらいの年齢の方も数人いらっしゃいました。

ここで教えてもらったことを必死に覚えて、試験に向かいます。

やること④テスト勉強

ここまできたらあとは学んだことの復習です。余談ですが、初心者講習会は、狩猟免許試験の一週間前に開催される日程になっています。(東京都の場合)

ですが、東京都では試験も講習会も何度かあるので、時間にもっと余裕が欲しい方は、早めの講習会を受け、遅めの試験日を選択すると良いと思います。

一応、どの試験と講習会の組み合わせでも、そんなに内容は変わらないはずです。

講習会で習ったことを確認したら、試験に向かいます。

やること⑤いざ試験に!

さて、ここまできたらあとは試験を受けるだけ。受験票を忘れずに持って、会場へ。

試験会場は少し早めについておくと心に余裕があっていいですね。

筆記試験では、最初の問題がいきなり「え?こんなの講習会で聞いてないよ!」というもので焦ってしまったのですが、狩猟免許試験は六割で合格できる優しめの試験ですので、数問わからなくても焦らずゆっくり解きましょう。だいたい皆さん時間をだいぶ余らせて回答していました。

無事に筆記試験を終えると、採点の間休憩。僕は産業貿易センターの浜松町会場だったので、その中にある海鮮丼を食べました。

そしてドキドキの合格発表。筆記試験に合格しないと実技試験には行けません。自分の番号を確認して、ほっと一息。すぐさま実技試験の復習に移ります。

罠の設置方法と、鳥獣判別の練習をします。ちなみに実技試験の前に、狩猟ができる身体能力があるか、簡単な運動、視力、聴力の検査があります。視力はコンタクトやメガネでも問題ないので、ここで弾かれる人はいないと思います。

さて、いよいよ実技試験。一人ずつ部屋に呼ばれ、テストが始まります。が、試験官は講習会で教えてくれた猟友会の方々。緊張することもなく、しっかりと受験することができました。

すべてをおえて、あとは結果を待つばかり。ちなみに僕はこの試験の後すぐカナダに留学へ行ってしまい、合格通知は家族が代わりに開けました。(笑)

やること⑥合格発表

合格を一番早く確認する方法は、自治体のホームページです。試験の最後に案内があると思うので、期日になったら確認して自分の受験番号があるかを見てみます。

そのご数週間で、登録した住所に狩猟免状が届くはずです。

以上が、簡単な流れでした。

狩猟免許試験についてのまとめ

  • 難易度:易しめ。ただし、必ず猟友会の講習を受けること。受けないと難しい試験。
  • 時期:7~9月(自治体により差があるかも)で、応募はもっと早く始まって、場所によっては抽選もあるので早めにチェックすることをおススメ。
  • 内容:鳥獣に関する法律、狩猟の心得についての筆記試験と、狩猟道具の扱い、狩猟鳥獣の判別をする実技試験の二つからなる。なお、筆記試験を合格しないと実技試験は受験できない。
  • 分類:銃猟、罠猟、網猟からなり、銃猟は第一種、第二種からなる。まずは罠からが個人的なおすすめだが、取れるなら全て一気に取るほうが良いかも。
  • 勉強方法:猟友会の講習を受け、それをもとに勉強。実技の方はネットで検索してもいいかもしれない。
  • 勉強時間:5~10時間で十分受かる気がする。けど、もっとしっかりやった方が良い。
  • 注意点:申し込みに際して、医師の診断書など手配が必要な書類がある、銃猟を取得する場合、公安委員会に銃所持の許可をもらわなくてはいけないが、非常にチェックが厳しいので時間に余裕をもって申請する。
  • 独学でとれるのか:頑張れば取れるけど、コスパもタイパも悪い。講習を受けてササっと取得したい。
  • 費用:交通費や講習会などすべて合わせて二万ほど。講習会がちょっと高いですね。受験だけなら5200円。

免許を取ったら?

さて、晴れて狩猟免許を取得したら、すぐに狩りができるのかというと、残念ながらできません。実際に狩猟をするには、自治体への登録、保険加入などいくつかステップを踏まないといけないのです。

ですが他にも、すぐに猟をしない方が良い理由がありまして、それは講習会でも言われるんですが、

「狩猟試験は易しめに作られているので、実際に狩猟をするにはもっと知らなくてはいけないことがある」

のです。例えば、錯誤捕獲をしてしまったらどう対応すればいいか。実際に生き物を目の前にして、落ち着いていられるのか。山に入って、どんな危険があるのか。他の猟師さんの猟場を、勝手に荒らしたりしないか。

正直、免許を取得するのは簡単でも、狩猟を始めるのはマジでハードルが高いです。ひとりだったらほぼ不可能ですね。

そのため僕は現在、まずは情報を集め、狩猟をするための土台作りに励んでいます。

具体的には、大学で狩猟に関する授業を取り、狩猟について学び、獣害に悩む地域に足を運んでいます。

別に将来それでご飯を食べたいわけではないのですが、趣味の一環として、とことんやってやる!という気持ちですね(笑)

ですがこれを読んでいる方は、「そんな授業無いしどこに行けばいいかもわからないし…」って思うかもしれません。

僕も少し気になって、そのような初心者の方はどうしているんだろう、と調べてみると、「狩猟学校」というものがあるらしいですね。

都内に住んでいる方ですと、奥多摩のすぐ先にある山梨県丹波山村が行っている狩猟学校が近くていいかもしれません。

丹波山村狩猟学校

気になった方は是非チェックしてみてください!

終わりに

今回は、僕が狩猟免許を取るまでにしてきたこと、それから何をしているかについてざっくりと説明してみました。

実際に狩猟をしたことは僕もまだありません。ですがいつか、やってみたいと思っています。

皆さんも、興味があったら是非チャレンジしてみてください!

それでは、また。

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